作品 映画館 ニュース

花のセールスマン 背広三四郎

船山順一は学生三四郎の異名をとる柔道五段の猛者、城南大学柔道部の主将である。柔道の他はアルバイトに精を出す彼は、柔道の腕を買われて誘われた世界レーヨンの就職を断わった。下宿先の春野家では一人娘の冬子がこのことを聞いてがっかりした。冬子は順一が好きだった。順一のアルバイトは駐車場の警備員、青木は銀座のバーに化粧品を売り歩いた。そのお得意先のバー・スカイでは、その夜、日本コメットの腕さきの女セールスマン北川綾子が昭和運輸の村松社長と契約をした。帰途、インチキ新聞毎朝経済社の社員にからまれた綾子を救ったのは、巡廻中の順一だった。日本コメットのライバル「ミサイル」のセールスマン徳田の指金だった。翌日、学生柔道選手権試合の決勝戦に城南からは順一、対する早慶大学からは大学の虎岩井太郎が登場した。日本コメットの大野社長の娘弥生は太郎をさかんに激励した。順一の豪快なワザが決り、城南大学は優勝した。順一の男意気に惚れこんだ綾子は、順一を日本コメットに世話した。大野社長も順一の根性を見抜いて第一線の販売部に送った。岩井太郎の父は太平洋商事の社長だが、成金で大野社長にとり入り財界進出を狙った。息子と大野弥生の恋仲を利用し、コメットの得意先松村社長に三千万円の融資をカタに、とりもち役を依頼した。昭和運転にミサイル売り込みを狙う徳田は、岩井と大野の接近を邪魔して村松社長を失脚させようと、あくどい策謀をめぐらした。徳田の依頼を受けた毎朝経済社の記者は、太郎がバーの女絵と酔って寝ている写真を撮り、大野社長に送った。娘はやれない、と宣言された岩井は、村松の策謀と思い込んで融資を断った。激烈なセールス競争の渦中で苦労する新米の順一を、綾子は何回となく救った。たまたま徳田らの卑怯な策略を知った順一は、毎朝経済社に乗り込んで、気合いをこめた正義感を爆発させた。−−順一は抜てきれて新設の支店に出発する日が来た。冬子、綾子、順一の力添えでよりの戻った太郎と弥生達の見送りをうけて。

解説

「サラリーマン御意見帖 出世無用」の共同執筆者吉田精弥の脚本を、同じく「サラリーマン御意見帖 出世無用」の岩城英二が監督した明朗サラリーマンもの。撮影は「大空の野郎ども」の小泉福造。

1960年11月13日より

  • 配給
  • 東宝
  • 製作国
  • 日本(1960)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト