海底の挑戦者

海上で志摩礼子が行方不明になり、彼女の恋人青木がヨットの上で殺された。礼子の兄・志摩良平は船乗りをやめ、妹の行万を探すことにした。恋人リカの勤める「海底クラブ」で支配人の奥田からアクアラングを借り、海底をさぐった。岩蔭で、密輸品と思われる麻薬の包みを発見した。その時、二人の男が志摩を襲った。麻薬ボス根本の子分たちだった。根本は黒人船員ウィードによって投下された麻薬を海中で回収するという手段で麻薬の密輸を続けていたのだ。青木を殺し、礼子を誘拐したのも彼らだった。志摩は一味を組みふせ、礼子が根本の本拠キャバレー「夜の城」に監禁されているのを知った。志摩は単身のりこんだが、かえって閉じこめられてしまった。だが、欲にくらんだ根本の情婦美根子の助けで虎口を脱し、ウィードの部屋に逃れた。ウィードの背後に消音拳銃が忍びより、ウィードがのけぞった。その男は気絶している志摩の手にその消音拳銃を握らせると立去った。−−麻薬を志摩と山分けしようとする美根子が、志摩をかくまった。志摩の船員仲間である手塚が、麻薬と礼子を交換するという条件をもって根本一味の許へ使者に立った。根本は応じた。取引場所は埋立地、両万とも偽物だった。翌朝、志摩の許へ脅迫状が届いた。消音拳銃を手にした志摩が、殺されたウィードのところに倒れている写真が入っていて、麻薬を渡さないと証拠写真として警察に知らせるというのだ。一方、リカが「海底クラブ」の暗室で同じ写真のネガを発見していた。奥田も根本一味だったのである。それどころか殺し屋ジョーと呼ばれるウィード殺しの張本人だった。彼は麻薬を一人占めするため根本をも葬ってしまった。礼子の身を案じる志摩は、麻薬をかくした海底の案内に立った。麻薬は奥田の手に渡った。志摩のボンベには僅かの空気しか詰められてなかった。その頃、手塚実は麻薬取締官川島が礼子を助けて現場に駈けつけた。警官隊も到着した。水中の死闘の後、奥田一味は逮捕された。

解説

山村英司と大隅半弥の共同脚本を、「不死身の男」の相野田悟が監督した海底アクション・ドラマ。撮影は「野獣の眼」の佐藤三郎。

1960年9月28日より

  • 配給
  • 第二東映
  • 製作国
  • 日本(1960)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト