極悪坊主

本山宗務部に勤める真海の権勢に、西覚寺の行徳はひそかに陰謀をたくらんでいた。観音寺の了達と共に、真海の地位を奪おうというのだ。ある日、真海は町の地回りにからまれている了達を救うため、幾人かを傷つけたことから、ついにその職を追われてしまった。そんな真海は観音寺の管長道然にさとされ、仏門をすてる決心は変えたが、仏僧の醜さを知った真海の生活は変った。喧嘩、女、博奕に明けくれる毎日がつづいた。一方、檀家乗っ取りをたくらむ行徳は真海の身許引受人道然に管長の辞職を迫っていた。そうした折り、真海は家出娘を手籠めにしようとしていた鬼頭一家の少年健太郎を知った。健太郎は邪魔されたのを恨み、真海に短刀を向けたが、刺すことは出来なかった。真海が問いただすうちに、健太郎が真海と同じ父なし子であることが分った。彼には年季明けの間近かな小菊と所帯を持つという夢があった。だが、小菊は悪辣な鬼頭の手で、上海へ売られようとしていた。真海は駒形屋の未亡人実千代とわりない仲になっていたか、二人が逢びきしていたあいまい宿が、西覚寺の一角であるのを知って驚いた。だが真海は鬼頭と手を結んでいる行徳と了達のために、簀巻きにされて隅田川に放りこまれてしまった。彼を救ったのは健太郎の母おちかだった。たまたま、健太郎から、小菊が売られようとしているのを聞いた真海は、鬼頭一家に乗り込み、小菊の証文を奪い取った。一方、行徳は鬼頭とともに道然、真海の殺害をたくらみ、健太郎を人質にしてしまった。怒った真海は西覚寺に躍りこむと、鬼頭や行徳たちを倒し、その陰謀を潰してしまった。そのあと、おちかの言葉から健太郎の父親が道然であるという意外な事実が分り、真海は健太郎と小菊の将来を祝福してやるのだった。

解説

「侠骨一代」の村尾昭と山本英明が共同でシナリオを執筆し、「代貸」の佐伯清が監督したアクションもの。撮影は「馬賊やくざ」の山岸長樹。

1968年8月14日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1968)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト