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強虫女と弱虫男

九州の炭鉱町。ヤマが潰れて善三は失業。トーチャンが弱虫になれば、カアチャンが強虫になる番だ。フミ子は、娘のキミ子を連れ京都に出て「サロン平安母艦」のホステスになった。二人は金を得るために、様々な戦術を使う。二人が狙いをつけたのが山本権兵衛、二百年の伝統をもつ洛西の大地主である。たちまち権兵衛はキミ子のとりこになり、彼女に大金を貢ぎ出した。はては結婚まで考えるようになるが、威厳ある母の竜は、たかがホステス風情との結婚はとんでもないと反対。その頃フミ子が働いていることから失業保険を打ち切られそうになったトーチャンが相談にやってきた。そこでフミ子は、偽装離婚をすることにした。一方、権兵衛の使う金がふえていくのを心配した竜は、フミ子に十万円を渡して手を切っこくれと頼んだ。フミ子は金を受取ったものの、抜け目なく、証文を書くようなヘマはしない。困った竜は権兵衛の友人川原に相談した。川原はキミ子を誘ってホテルに行ったが、キミ子は売春のかどで留置場に入れられてしまったのだ。その事件で、竜の仕組んだことと権兵衛はフミ子に謝ったが、フミ子の悪口雑言にカッとなって果物ナイフでフミ子を刺してしまった。幸い、命をとりとめたフミ子だったが、権兵衛の弁護士の示談に応ぜず、権兵衛は執行猶予つきの刑を受けた。一方、ヤマで、トーチャンが市会議員の娘を妊娠させたという事件が起ったが、九州に戻ったフミ子は簡単に収めた。男たちはフミ子の強さに感嘆するのみだった。やがて、フミ子とキミ子は、再び京都に向った。権兵衛に惚れていたんじゃないのか、というフミ子の言葉を、一笑に付したキミ子の笑いの中には、健康なたくましさが溢れていた。

解説

「薮の中の黒猫」の新藤兼人がオリジナル・シナリオを執筆し、監督したコメディー。撮影は「性の起原」の黒田清巳。

1968年6月30日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1968)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト