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代貸

大陸での兵役を終えた大室と船越は、帰国の船の中で親しくなったが、二人は反目しあう渡世人一家のそれぞれの代貸だった。平津の中西一家と石黒一家は滝ヶ瀬温泉の利権をめぐって敵対していたのだ。中西は県の有力者や軍の将校を抱き込んで、石黒が滝ケ瀬から湯不足に悩む湯の沢温泉に湯をひこうとしているのを妨害し、双方に流血騒ぎが起きていた。大室は義兄である中西のあくどいやり方に不満を持っていた。そんな時に、中西の娘邦子と船越が恋人同士なのを知った大室は、邦子の家出を見逃してやった。しかし、病床にあった石黒は、こともあろうに自分の妻お澄が中西と通じているのを知り、その衝撃で急死してしまった。一方、石黒と中西双方の主筋にあたる先代天城家の一人娘で滝ケ瀬の持ち主比佐江は、湯の沢温泉の困窮を救おうとしたが、逆に、中西が持っていた先代の借用証書をネタに、滝ヶ瀬を買収されそうになった。大室と船越は、こうした情況の中で手を握り、ことの次第を陸軍病院建設用地の視察に来る士官に直訴することにした。しかし、中西一家の子分たちが、彼らの行手を遮り、乱闘になった。その時、元天城家の代貸岡本が大室たちを救った。岡本は、比佐江の許婚者でもあった。翌日、視察官として現われた杉下軍医は、船越の上官にあたる節操の堅い男で、中西の思い通りにはならなかった。一方、借用証書の件は、岡本が現金で返済したため、解決はついた。ところが、中西は比佐江と邦子を人質にして石黒の葬式に殴り込もうとしたのだ。これを知った船越、大室それに岡本は先手を打って中西一家に乗り込んだ。しかし凄惨な闘いのあと中西一家は潰滅したが、岡本もまた深傷を負い、大室らに見守られながら息を引きとっていった。

解説

「日本侠客伝 絶縁状」の棚田吾郎がシナリオを執筆し、「続・渡世人」の佐伯清が監督した任侠もの。撮影は「網走番外地 悪への挑戦」の稲田喜一。

1968年4月19日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1968)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト