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残侠無情

尾崎清次郎、千野兄妹は幼なくして父親と死別れ、母親にも捨てられたが、土地の親分谷村に拾われ、今は成長して仕合わせな日々を送っていた。だが千野の嫁入りの日に谷村は祝客を装うひとりの客に刺殺されてしまった。満州兵役を間近にひかえた清次郎は連隊から休暇をとると、親の仇小野川組に乗り込み小野川を叩き斬り刑務所に服役の身となった。一方千野は小野川の弟奉天の秀に襲われ女郎に売られてしまった。それから五年、陸軍刑務所から出所した清次郎は、谷村組で代貸をしていた源二からことの一切を聞くと千野を求めて旅に出た。しかし千野を追って満州に渡った清次郎の努力も無駄だった。満州での千野の消息は杳としてつかめなかった。日本に戻った清次郎は結城組に身を寄せ千野を探すことになった。結城組はこの地で埋立工事を請負っていたが、その権利の横取りを策す加賀谷組と対立していた。加賀谷組のいやがらせは日に日にその度を加え、ついに結城組の資金主である近藤にまで悪徳の手が襲った。結城組ではその日の作業員の賃金にもこと欠く始末だった。そんなある日、清次郎に料亭「しの」の女将とみから多額の金が送られた。結城組の急場を救ったとみを訪れた清次郎は、その送り主が母であることを知って驚いた。加賀谷は病気で帰っていた千野をおとりに清次郎をおびきだした。そこへ奉天の秀をはじめ加賀谷の子分が殺到した。だが清次郎の気迫の前に誰もかなうものはいたかった。一方、千野の病は重く、危篤状態だった。母を呼ぶ妹のうわ言を後に清次郎はとみのもとへ走った。折しもとみは加賀谷の人質。怒りを爆発させた清次郎は加賀谷組へ乗り込み、加賀谷、秀らを倒した。しかし、千野は駈けつけた清次郎ととみに見守られながら微笑を残して静かに息絶えていった。

解説

「関東刑務所帰り」の甲斐久尊がシナリオを執筆し、「秩父水滸伝 影を斬る剣」の井田探が監督した任侠もの。撮影は「燃える雲」の峰重義。

1968年4月20日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1968)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト