渡世人

昭和初期。正宗一家三代目塚本は、次第に険悪になっていく満州の情勢を憂えて、来日している馬賊の頭目北天竜と善後策を検討していた。そうした塚本の動きに、戦争で利権を得ようと画策する上州の上毛組組長藤井は気にいらず、刺客を差し向けた。その手引きをしたのは正宗一家の代貸児玉で、彼はもう一人の代貸新次郎が塚本に可愛がられているのが気にいらなかったのだ。刺客三上と成瀬に塚本と北天竜が殺された直後、新次郎も何者かに襲われ、逆に相手を刺し殺してしまった。そのため五年の刑を言い渡された新次郎は、彼の子を身篭っているお登喜を残して服役した。彼女は間もなく彼の子を産んだが、正宗一家を継いだ児玉は、そんなお登喜に言い寄っていた。昔かたぎの三上は彼女を助け、上州の自分の家に逃がしてやった。その頃、新次郎は刑務所の中で、親分を殺した男が「かめ」という名だと聞いた。三年後、仮釈放された彼はその名を頼りに男を探し求め、上州に来た。立花一家に草鞋を脱いだ新次郎は、立花一家と対立している上毛組の賭場に乗り込み、イカサマをあばいたが、そこで「かめ」が三上の本名亀田のことなのを知った。そのころ、三上は藤井の悪どいやり方に愛想をつかし、絶縁状を叩きつけていた。一方、新次郎も三上から塚本殺しの首謀者が藤井であると聞かされていた。ある日、町は祭りでにぎわい、藤井を主催者とする仁侠報国団の結成式が開かれた。新次郎と彼を助ける三上は、その会場に殴り込んでいった。やがて激闘の末、三上は成瀬と刺し違えて倒れたが、新次郎は藤井を斬って、塚本の仇を倒したのだった。

解説

「三等兵親分出陣」の棚田吾郎がシナリオを執筆し、「残侠あばれ肌」の佐伯清が監督したやくざもの。撮影は「喜劇 急行列車」の飯村雅彦。

1967年7月30日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1967)
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