反逆(1967)

大学生の礼治と、兄の敬太は亡父の旧友で実業家の時岡の世話を受けていた。礼治は時岡の出資でスナックを経営していたし敬太は時岡の片腕だった。ある雨の夜、礼治は亜佐子という若い女を知ったが、数日後に、時岡の部下小磯の経営するクラブで彼女に会った。亜佐子は借金で身体を縛られ、時岡の女になっていたのだった。彼女は時岡から逃げ出そうと礼治の店を訪ねてきた。今は、亜佐子が忘れられなくなった礼治は恩人時岡を思って複雑な心境だったが、結局、亜佐子を自分の許に置くことにした。そろそろ、時岡から独立しなければならない時に来ていた。そんな時、礼治は、敬太がユスリをしている現場を目撃した。敬太はすべて時岡の命令でやっているのだと語った。彼自身、嫌な仕事だと思っても時岡の命令には逆らえなかったのだ。しかし、敬太は時岡が礼治から亜佐子を奪えと言った時、はじめて時岡に反対する決心をした。だが、亜佐子は礼治と敬太の苦衷を察して去っていった。一方、時岡は大阪のある工場の株を大量に手に入れ、経営陣に加わろうと画策していたが、腹心の浜田と、十五年前の敬太と礼治の父の謀殺を話していたとき、敬太に立聞きされたため彼を殺してしまった。そして、おののく浜田に手伝わせ、雑木林に敬太の死骸を埋めたのである。そのころ礼治は亜佐子を連れだし、学友高子のところに預けると、浜田を訪ねた。浜田は罪の意識から、すべてを自供し、礼治は敬太の遺体を発見した。そして時岡が大阪の工場の株主たちと会って、株式の譲渡について相談しているところに乗り込み、時岡のいかさまをぶちまけた。狂った時岡は拳銃を持ち出したが、知らせで駆けつけた警官隊に捕えられた。翌朝、朝やけの海辺で、二人きりの自由を得た礼治と亜佐子は、しっかりと抱きあうのだった。

解説

「嵐来たり去る」の星川清司と「命しらずのあいつ」の松尾昭典が共同でシナリオを執筆、松尾昭典が監督したアクションもの。撮影はコンビの岩佐一泉。

1967年8月1日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1967)
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