柳ヶ瀬ブルース

女にもて、小悪党ぶっているバーテンの次郎は、カウンターから秋波を送ってくる雅美に早くも食指を動かしていた。そんなところへ、彼の情婦みどりが岐阜へ去るため、別れの挨拶に来たが次郎は冷たかった。雅美は社長権藤の二号だった。その夜、雅美のマンションに泊った次郎だったが権藤に見つけられ、さんざん痛い目にあわされ、ほうほうの態で逃げ出した。東京にいづらくなった彼は、かつていい仲だったレストランのマダム玉子から金を借り、故郷の岐阜柳ケ瀬に向った。そこには、バーのマダムとなったみどりがいたが、彼女は柳ケ瀬の顔役助六の女になっていた。だが、まだお互いに未練の残る二人は、たちまちヨリを戻してしまい、次郎はみどりのバーで働くことになった。ある日、助六に案内されて権藤と雅美が鵜飼見物に現われ、次郎とハチ合せしてしまった。追い回す権藤に、次郎は高速道路用地を売る金で百万払うということで手を打ったが、真赤な嘘でそんな金があるはずもなった。しかも、みどりとの仲が助六にバレ、次郎は再び東京に逃げた。以前、次郎に気のあった社長令嬢裕子を訪ねた次郎は、裕子の継母澄江を色仕掛けで欺し、三千万円を出資させた。それでマンモスバーを経営して助六たちの鼻をあかそうというのだ。岐阜に向った二人は、早速“ジロー”を開店し、次郎はその社長に納った。そんな次郎からみどりは手切金二百万をせしめたが次郎と別れる気になれず、澄江に次郎との仲を打ち明けてしまった。怒った澄江は、開店したばかりのバーを助六に売り渡すと東京に帰って行った。一方、次郎は助六の子分に殴られ、社長の椅子から追い出されてしまい、すごすごと柳ケ瀬を去った。次郎と、マダムの地位を失ったみどりは残されたさびしさから、ヤケ酒をあおっていた。

解説

「花札渡世」の成澤昌茂がシナリオを執筆し、「ボスは俺の拳銃で」の村山新治が監督した風俗もの。撮影は「男なんてなにさ」の坪井誠。

1967年9月15日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1967)
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