青春太郎

北海道から東京本社に転勤してきたばかりの世界物産開発課の太郎に大仕事が待っていた。相手会社の倒産で宙に浮いた二百台の乗用車の転売先を探すのがそれで、太郎は半沢課長代理のコネでタクシー会社の瀬川社長に近づいた。瀬川が出席しているパーティに出た太郎はそこで芸者志津香に会った。志津香はスリにあった時、太郎に助けられたことがあった。瀬川の顔を知らない太郎は志津香にからんでくる好色ジジイを突き飛ばしてしまったが、それが瀬川であることを知って驚いた。翌日、瀬川に謝罪にいった太郎と半沢は早速、商談を切り出したところ、瀬川は志津香とデートさせてくれれば引受けようと言う。太郎は志津香にそのことを話し、志津香は瀬川とドライブをすることになった。ところが、ドライブの途中、好色ぶりを現わした瀬川は志津香にひっかかれ、立木に衝突して二人は病院にかつぎこまれたのである。この事件を穏便に済まそうとした瀬川は、結局、太郎の商談を受け入れたのであった。この功績で三日間の休暇を貰った太郎は実家に帰った。そこでは西海銀行常務松浦の姪糸子との縁談が待っていた。糸子の持参金は一千万円という話だったが、太郎は乗り気でなく、そのうえ、糸子と、太郎の親友新太郎が恋仲であることを知った。帰京した太郎は、世界物産で輪入した公害防止のプラント・システムの機械が高価すぎて買い手がつかないという間題にぶつかった。そこで太郎は、化学会社の中村専務に、新工場建設資金の融資を条件に、プラントの売りつけに成功した。その融資は、太郎と糸子との縁談を諦めた松浦が引受けてくれた。そのうえに松浦は新太郎と糸子の結婚を承知したのである。いまや太郎の前には解決の出来ない難題はなかった。

解説

「クレージー黄金作戦」の田波靖男の原作によるテレビドラマの映画化で、彼自身が脚色、「赤いグラス」の中平康が監督した。撮影は「喜劇 駅前学園」の黒田徳三。

1967年10月18日より

  • 配給
  • 東宝
  • 製作国
  • 日本(1967)
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