若社長大奮戦

南蛮ガラスKKの御曹子丹下次郎は、大学の剣道部のキャプテンだ。ある日、雷社長の異名をとる父伊兵衛が倒れた。得意先の桃井デパートからは直ぐさま取引きを断ってきた。これには実は、南蛮ガラス合併案が計画されていたのだ。こうなっては竹刀を振ってばかりいるわけにもいかず、次郎は病気の父に代って応戦に立ち上った。真相究明のため桃井デパートの元社員正木を訪ねた次郎は乗っ取りの首謀者が桃井デパートの会長だときかされ、早速桃井にぶつかってみたが、海千山千の会長には、駈け出しの若社長次郎のとても及ぶところではなかった。さらに悪いことには、会社のピンチにあせった叔父の大野専務が、技師浜中のデザインを外国製品の盗作とも知らず、採用したことから事態は重大となった。この危機を乗り切るために次郎がいよいよ公的に社長宣言をする段になり、彼はまず盗作製品をアッという間に回収した、この手腕にカブトを脱いだ外国会社の社長は賠償金の支払を無期延期にしてくれた。だが一難去ってまた一難−−。桃井デパート役員の柳川と林にあおられた南蛮ガラスの債権者たちが一挙に押しかけてきて次郎に返済を迫った。三日後に払うことを約束して、次郎は金策のため京都に向い、父伊兵衛も家と土地を投げ出した。三日が過ぎた。次郎は債権者のすべてに返済した。こうして難関を立派にきりぬけた次郎は、さらに数日後「遺恨試合があるんだ!」と、竹刀片手に、柳川と林がヤクザをかりて待ちうけている一心寺に乗り込んだ。日頃、鍛えた胸もすくような竹刀さばきで二人をやっつけた次郎は、直ぐその足で桃井邸を訪れた。かつてはその貫禄に気おされた次郎ではあったが、いまは堂々と会長と一対一で渡り合った。

解説

「雌が雄を喰い殺す かまきり」の池田一朗、「おはなはん 第二部」の吉田剛、「日没前に愛して」の小林久三の三人が共同でシナリオを執筆し、「白昼の惨殺」の梅津明治郎が監督した、“若社長”シリーズの第一作目。撮影はコンビの加藤正幸。

1967年4月15日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1967)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト