決着(おとしまえ)

関東秋葉一家は浅草を縄張りとするテキヤだったが、隣接する下町を縄張りにする大場一家と反目しあっていた。ある日、辺見が大場伝造の片腕を日本刀で斬り落したことから乱闘になりかけた。だが、形勢不利と見た伝造は秋葉組に仲裁を申し入れ、組を解散してしまった。その大場組の跡を受けたのが黒田興業だった。秋葉組の中では度胸1番の五郎が、黒田組の者に弟分武を殺されたのを恨み黒田組に単身殴り込みをかけ、組長を負傷させたのは、黒田組の挑発に乗ったためだった。兄貴分鉄次は、際限のない争いに終止符を打つため指をつめて詫を入れ、五郎の身柄を預かった。それでおさまらない黒田組は殺し屋郡司を雇って秋葉組組長喜之助を狙わせた。しかし郡司は、自分の拳銃の前で少しも慌てない喜之助をなぜか射つことができなかった。そんなことがあって、喜之助はやくざの争いに嫌気がさし、組を解散した。解散後、鉄次は亡き武の妹敏子と会ってお互いに惹かれるものを感じ、世間の目は冷たかったが堅気になろうと思うのだった。ところが、武の四十九日の時喜之助が、黒田組の者によって無残な死を遂げたことから、鉄次や五郎たち、それに出所した辺見の三人は、殴り込みを決意した。翌日の夜更け、三人は予定通り黒田組に殴り込んだ。出迎えたのは殺し屋郡司である。だが郡司は、黒田や、黒田と手を結んで再びやくざに戻った大場の残忍な仕打ちに怒っていたから一度は五郎の刃で負傷して黒田への義理を果たし五郎たちに味方した。すさまじい乱闘の中で、鉄次は銃弾を受けて重傷を負った。その時は五郎たちによって、黒田やその子分は倒されていた。残る大場を、鉄次は最後の力を使い果たしながら倒したのだった。

解説

「網走番外地 南国の対決」の石井輝男と、内田弘三が共同でシナリオを執筆し、石井輝男が監督したやくざもの。撮影はコンビの稲田喜一。

1967年5月20日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1967)
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