命しらずのあいつ

都築浩介が流し仲間の熊五郎と故郷の博多に戻って来たのは堅気になろうと、共に村岡組から足を洗った親友武原の失踪をその妹美津子から聞いたからだ。村岡組は親分が怪死した後、長谷部が組長となって大友産業の中で実権を握っていた。都築はダンサー明美の恋人新次のネクタイピンを見て驚いた。それは都築が武原に贈った物で新次は長谷部の子分から貰ったと言う。一方、長谷部は武原の行方を追う都築をたびたび邪魔していた。そんな時、明美たちが長谷部によって香港へ売られようとするのを妨げた新次が殺され、明美を助け出した都築もホテルを爆破されて足を負傷し、その上聴力を失ってしまった。彼は身体の回復に努める一方、熊五郎に武原の行方を調べさせたが、銀行の貸金庫に武原が撮影したネガを発見した。それは長谷部が村岡親分を焼き殺そうとしている写真で、武原はこのネガのため長谷部に殺されたに違いなかった。都築がネガを手にしたと知った長谷部は美津子を囮にして都築を廃坑に誘い出した。長谷部は殺し屋北見を雇ってこの場に臨んだ。聴力を失った都築は不安だったが、拳銃戦になった時、彼の腕に惚れた北見が助けてくれたお蔭で美津子を救い出し、長谷部を倒すことが出来た。その間、聴力は完全に回復していた。その後、拳銃には自信のある北見は都築に決闘を申し込んだ。ボタ山の頂上で相対した二人だったが、二発の銃声の後、地面に崩れ落ちたのは北見だった。総てが終り、親友武原の仇も討った都築は、美津子や明美に別れを告げると、再び熊五郎と二人で流しの旅に出ていった。

解説

「不死身なあいつ」の甲斐久尊と「アジア秘密警察」の松尾昭典がシナリオを執筆し、松尾昭典が監督したアクションもので“あいつ”シリーズ第三作目。撮影は「私、違っているかしら」の岩佐一泉。

1967年4月8日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1967)
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  • スタッフ・キャスト