銀の長靴

玩具屋で万引きしようとした的場太郎は店員の西田に見つかるが、謝まるどころか、かえって居直る始末だった。この騒動をおさめ、太郎の万引した代金を支払ったのはバレリーナの有木久美であった。なおも居座りを続ける太郎に手を焼いた西田は仕方なく下宿先に連れ帰った。西田の下宿の居心地がよくなった太郎は、せまいだるま船で水上生活を営む両親や弟妹たちに遠慮して、船に帰ろうとせず西田の下宿に居続けるのだった。こうした親兄弟をおもう太郎に心うたれた西田は、暫く彼の面倒を見る旨を太郎の両親に伝えた。ところが太郎はそのうちに仲間を連れてきては部屋を荒すようになり、困った西田は彼を友人のチンドン屋に預けることにした。が、ここでも近所から苦情が出る始末となり、ついに太郎は町をうろつく孤独な少年になった。ある日、太郎はいつか彼を助けてくれた久美を思い出し、彼女の家を訪ずれた。歓迎された彼はその夜フカフカのベッドに寝かされ、楽しい夢を見るのだった。だが余りにもかけ離れた生活になじめず、再び町に飛び出して行き、悪童たちの仲間に入っていった。頭目の石井は、子供たちを当り屋に使って示談金と慰謝料をせしめていた。太郎のことを心配した久美は、遊び場のない子供たちのためにチャリティー・ショウをやって“子供の家”を建設しようと団長の東野に申し出た。ショウは成功したが以前から久美の車を狙っていた石井の当り屋のため、ショウの入場料をまき上げられてしまった。その上太郎も交通禍にあい、久美の希望は実現を目前にして崩れてしまった。太郎の交通事故を目前にみた西田の下宿先の家主山本は事故で傷ついた太郎を見て、「この子が全快したら、家と庭を提供し私が子供たちの保護者になろう」と申し出たのであった。やがて全決した太郎が、丘の上を久美や西田と共に“銀の長靴”のペンダントを振り回しながら駈けていく姿が見られた。

解説

「命果てる日まで」の桜井義久がシナリオを執筆し、「土方歳三 燃えよ剣」の市村泰一が監督した青春もの。撮影は「日本一のマジメ人間」の小杉正雄。

1967年3月25日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1967)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト