懲役十八年

敗戦の混乱の中で、もと海軍大尉の川田と副官の塚田は、遺族連絡事務所を開いて絶望と飢餓に追いやられた犠牲者の遺族を必死に守っていた。旧軍隊の倉庫をおさえている外国人を襲って食糧を奪い、遺族たちに与えていた。危険な毎日ではあったが、いつの日か遺族たちだけのマーケットを建設するという夢が二人を支えていた。ある日、二人はついに中国人の工場を襲撃し、銅線を盗もうとしたが、米軍と警察に追撃され、塚田は逃げたが、川田は刑務所に送られた。いつの間には川田は刑務所仲間の大将に祭られていた。ある日川田の監房に石岡という少年が入ってきた。意外にも彼はかつての川田の部下石岡少尉の息子であった。さて今では特飲街のボスにおさまっている塚田は、川田が自分の過去を知っているのを恐れ、川田が父を殺したのだと石岡を煽動した。刑務所の野球大会の日、石岡は案の定、拳銃で川田に重傷を負わせた。川田は所外の病院に移され、駈けつけた石岡の姉比佐子から塚田が拳銃を差し入れたことを知らされた。数日後石岡は脱走した。塚田の所だと直感した川田は病院を脱走、米車のジープを奪った。自動小銃を擬して塚田興行に乗り込み、檻禁されていた比佐子を救い出し、石岡には刑務所に戻るようにさとして、塚田を追った。階下を子分に守らせた塚田は二階に潜んでいたが、川田は隣りの倉庫から屋根づたいに走っておどり込んだ。彼は塚田とさし違えて死ぬつもりだった。それがせめてもの塚田へのかつての友情のしるしであると思ったが、塚田は逃げた。川田の自動小銃は火を吹き、包囲した警官隊から投げられたサーチライトに、川田の顔が浮かんだ。

解説

「お尋ね者七人」の笠原和夫と森田新が共同でシナリオを執筆し、「骨までしゃぶる」の加藤泰が監督したアクションもの。撮影は「冒険大活劇 黄金の盗賊」の古谷伸。

1967年2月25日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1967)
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