喜劇 駅前満貫

このところ、バカに景気のよい“駅前”通りの裏手に陣どっているマージャン屋、満貫荘では、大きなパイを型どった看板をぶらさけ、大繁昌であった。主人徳之助は派手なジャンパーを着てイキがってはいるものの、女房の景子には頭が上らず浮気も出来なかった。近所にはミカン売場の孫作とアイデア・センターの次郎らの悪友連がいた。次郎は人工胸毛など、何かと珍妙な新製品を発明してひとりエツに入ってはいたが、いつも失敗ばかりで、そのつど出資者の孫作をヒヤリとさせた。そんな時、グッと艶っぽい染子が女ぐせの悪い亭主三平にアイソをつかし、旧友の景子の所に転がりこんできた。こうなると主人徳之助を始め店の常連の目つきもオカシクなってくるというもの。一方亭主の三平は、昔の主人孫作の口ききで次郎の事務所で働くことになったが、バーのホステス鹿子に熱をあげ始めた。この頃から満貫横丁では大騒動が続出した。ある晩、三平と鹿子のバーで一夜を明かす破目になった徳之助が、翌朝イヤというほど景子にシゴかれたり、三平は三平で彼ら夫婦の仲人孫作とその妻駒江に、不品行をナジられたり、といった有様だった。さて次郎は携帯用マージャン機械の発明の資金ほしさに景子の所に行ったが、次郎と染子を−−と計画していた景子は次郎を染子の部屋に閉じ込めてしまった。だが次郎は恋人千代子を想いワナにかからないようガンバルのだった。そうこうするうちに三平も鹿子に捨てられ、クラブのボーイにまで身を落とし、そこへ呑みにきた徳之助を驚かせた。やがて次郎の携帯マージャン機が完成したが、例によって失敗−−。だが千代子が実家から工面してきた資金を元に改良し、みごとに新製品の特許を得て香港に売りこんで大モウケをした。三平と染子も、もとのサヤにおさまり、すべてがメデタク大満貫であった。

解説

前作「喜劇 駅前競馬」のコンビ、藤本義一がシナリオを執筆し、佐伯幸三が監督した、シリーズもの第十八作目。撮影は「喜劇 駅前番頭」の黒田徳三が担当した。

1967年1月14日より

  • 配給
  • 東宝
  • 製作国
  • 日本(1967)
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  • スタッフ・キャスト