恋する年ごろ

R大学の音楽部のリーダー三好明はドラマーとしてはスタープレーヤーを凌ぐ腕を持っていた。だが、外からの誘いには一向に応じようとはしなかった。そんな三好と対照的なのがS大のリーダー及川で、彼は天才的と言われるジャズピアノの腕を生かして、キャバレーで働いていた。また、三好が大学の近くのスナック「シルビア」の娘見奈子と仲間うちで公認の交際を続けているのに対して、及川はキャバレーのホステス由紀と恋に落ちていた。この二人は音楽的にも好敵手として意識し何かと対立するのだった。秋の学生フェスティバルが間近に迫った時、及川は突然音楽連盟を脱退した。原因はフェスティバルの入場料問題で三好と衝突したこともあったが、由紀との間が抜きさしならぬものになったからだった。しかし、R大の山村教授の尽力で明るい解決を見た。教授は音楽を愛する学生の相談相手になっていた。一方、三好と見奈子の間にもトラブルが起きた。デートの帰り道、三好が見奈子を抱きすくめようとしたのだ。まだ純な彼女にとってはショックで幾日も悩んだ。ある日見奈子は山村教授の悲しい過去を知った。山村の一人息子は戦後トランペット奏者となったため、謹厳な山村に勘当された。その後結婚し、娘が生れたが間もなく死んだのである。山村は残された母娘の居所も分らず、会っていないという。見奈子は早速、三好と及川に協力を求めた。誰にも異存はなく、母娘探しが始まった。ある日、三好は保育園でロンドンデリーを口ずさむ幼い女の子を見てハッとした。山村の好きな曲だったからだ。案の定、それは山村の孫娘だった。やがてフェスティバルの当日、山村と母娘の感動的な対面が行なわれた。それを見守る三好と見奈子は、いつしか肩を寄せ合っていた。

解説

「結婚相談」の須藤勝人がシナリオを執筆、「「青春の言葉」より 風にきけ雲にきけ」の宮崎守が監督した青春歌謡もの。撮影はコンビの丸山恵司。

1966年11月26日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1966)
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