侠客三国志 佐渡ケ島の決斗

日清戦争たけなわの頃、佐渡金山では人手不足のため全国の徒刑囚を集めて使った。ある日菊之井部屋に上州堀井一家の本条栄三がきた。本条は渡世の仁義から桐岡一家に殴り込みをかけたのだが、その際、誤って巡査を殺してしまい、無期懲役を言い渡されたのである。金の採掘は突貫工事で行なわれ、菊乃井部屋と五十嵐部屋が、採掘量を競っていた。ところが五十嵐丈吉が、たまたま、桐岡親分と兄弟分の仲であったことから、何かと本条にいやがらせをした。菊乃井と老侠客伝次はそんな本条を助けてやった。そんなある日、堀井親分の娘ゆきが島を訪れ、堀井親分が桐岡に殺されたことを知らせた。それを聞いた本条は、ゆきの制止をふり切って島破りを企ったが、そんな時に起った看守殺しの罪を着せられ、しかも、本条を助けた伝次ともども死刑になってしまった。そんな本条の行動を一部始終見ていた菊乃井清二郎は、本条の志を果してやろうと決心した。また、看守殺しの真犯人が自分の部屋の者であることを知った五十嵐も、清二郎に協力を誓った。折も折、落盤事故を未然に防いだ功績によって釈放された清二郎は、五十嵐と共に上州に向った。やがて上州に着いた時桐岡と馴染みの五十嵐は話し合いで事を解決しようと一人で桐岡一家を訪れたが、逆になぶり殺しにされてしまった。それを知った清二郎は、もはや黙っていることはできず、単身桐岡一家に乗り込むと、並いる子分どもには目もくれずに、桐岡を斬った。一瞬の中に親分を失った子分たちは茫然とするばかりであった。清二郎は再び佐渡ケ島送りになったが、本条の墓に事の始末を報告した時は晴れやかな顔に戻っていた。

解説

「続・兄弟仁義」の村尾昭がシナリオを執筆、「昭和最大の顔役」の佐伯清が監督したやくざもの。撮影はコンビの星島一郎。

1966年10月1日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1966)
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