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雲を呼ぶ講道館

夏祭りの夜、スリ松吉に財布をスラれたお吟は、松吉に懐に財布を投げ入れられたことから、松吉を川に投げとはした書生筧駿介の面影を忘れることができなかった。駿介は天涯真倒流柔術渋谷道場の門下生であったが、師の渋谷善助が病身のため、道場は昔日の面影がなかった。かつての弟子で隆盛をきわめる漆山竜之助は善助の娘弥生をみこみ、門下生のめんどうをみようと申し出たが、善助は駿介を講道館の安濃理五郎に託した。講道館入りした駿介は、四天王の呼び声高い滝三風、麻島靖三郎らと互角の技をもち、特に三風からは目をかけられた。だが三風はやがて破門され、木場で偶然知り会ったお吟のもとで働くこととなった。ある日、お吟の机の上に筧駿介と署名入りの洋書を見た三風から、駿介の消息を聞いたお吟は、今は車夫となった松吉の車で、駿介のもとに走ったが、そこには弥生の姿があった。善助のなきあと、弥生は駿介に自分を託したのだ。通夜の席で漆山は駿介に追善試合をもちかけたが、安濃は晴れの舞台で日本一を決するようにと拒絶した。決戦の日も近づき三風を訪れた駿介は、車屋に化けた三風から技を試めされた。だが駿介は新しい技を体得していた。決戦の日を明日にひかえた漆山一派は、駿介を事前に叩こうと千烏ケ淵におびき出した。車をひきながらそれを聞いた三風は、漆山一派を投げとばした。漆山の匕首が光った瞬間、駿介の名を呼んで駈けつけたお吟が三風の前に立った。決戦の日、お吟は駿介の名を呼びながら、三風にみとられ息をひきとった。試合場の漆山と駿介の対決は駿介の勝利に終った。三風はお吟の最後を駿介に知らせると、弥生を大切にするよう言い残して立ち去った。

解説

「我が青春」の松浦健郎がオリジナル・シナリオを執筆「制服の狼」の弓削太郎が監督した柔道もの。撮影は「狸穴町0番地」の宗川信夫。

1965年5月27日より

  • 配給
  • 大映
  • 製作国
  • 日本(1965)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト