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涙にさよならを

スポーツカーのセールスマン大畑京一は、銀座の洋品店の長男だ。しかし父が後妻を貰ったことで二人の間には深い溝が出来京一は、家業を妹の美苗とその恋人関口に譲り、家をとびだした。そんな京一には、自動車代理店の社長本庄の娘みどりという恋人がいた。みどりはカメラ・マニアであった。ある日京一は、スリを働いた老人服部松太郎を捕えた。居あわせたみどりは、その現場をカメラにおさめた。松太郎は、かつては自他ともに認めるスリの名人だったが、妻を失って以来やくざな足を洗い、一人娘久美子を男手一つで育てて来たのだった。京一はそんな松太郎の話に同情し、そのまま松太郎を帰してやった。数日後京一は松太郎の誕生祝いに招待された。だが、ちょうど同じ日みどりが週刊誌のグラビア“決定的瞬間”に投稿した、スリの現場写真が発表された。これを見た久美子は、父のために買ったバースデーケーキを残して家をとびだした。これを知って責任を感じた京一とみどりは、久美子を探しに後を追った。やがて二人は雪山に向って悲しみをこらえる、いたいけな久美子の姿を発見した。そんな久美子の冷えきった心にも二人の心からの好意は温くしみ渡った。やがて京一の世話で久美子はガソリンスタンドで、松太郎はタクシーの運転手として働くことになった。だが、ある日、京一は松太郎がスッた自動車免許証がもとで、観光会社の社長鮫岡らを中心とする麻薬団に狙われた。その定期券は、彼等の殺人を証明するものだったのだ。やがて魔手は松太郎や久美子にものび、二人はスキー場にある彼等のアジトに連れ去られ、松太郎は殺害された。やがて後をつけていた京一が警官と共に乗りこんだ。鮫岡は子分の伊達と共に久美子を人質に逃げまわった。京一の声に鮫岡の手を逃れて走る久美子の背に伊達の拳銃が火をはいた。京一に抱かれた久美子はすでに息絶えていた。

解説

菊村到の同名小説を光瀬信彦が脚色「にっぽんぱらだいす」の前田陽一が監督した青春もの。撮影もコンビの竹村博。

1965年01月03日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1965)
  • ジャンル
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