東海一の鬼紳士

渥美湾に臨む三谷温泉は湯脈が切れて旅館、バス会社は大あわてで対策を練っていた。会議はモダン興業の利助と、旅館の女主人おしげが真向うから対立、口論の末は利助の娘ミチ子とおしげの息子金作とのつきあいをやめさせる等と言いだしはじめた。そんなところに、ミッキー・本田と片言まじりの日本語をあやつる二世が町にやって来た。彼のボス、スタンレー・東郷がハワイから観光団を誘致する目的で、日本の温泉とその施設を調査するためのさきのりだということだった。町会は、なんとかハワイの観光団を町に引っぱりたいと大変な騒ぎになった。翌日、スタンレー・東郷がやってきた。東郷は、元湯がかれたことをきいて、湯脈の試掘を引きうけ、温泉開発会社の設立と称して株券を発行し始めた。株券は飛ぶように売れた。これはミッキーと東郷が仕組んだ大ペテンだ。そこへ温泉博士となのる赤岩十吾という男が現われた。二人はあわてたが、赤岩が同業の者と知って、お互に手を握ることになった。だが、東郷と赤岩はストリッパーのミミー・桃山に惚れこんでしまったから混乱が起きた。ミッキーとミミーはすでに出来合った仲で、ミミーはお色気たっぷりに東郷と赤岩から通帳と印鑑をとりあけてしまったからだ。一方、三谷警察署に廻って来た「全国手配詐欺師名簿」から東郷と赤岩の素姓が暴れてしまい、二人は町民裁判にかけられることになったが、裁判の途中で、温泉が突然噴き出した。東郷と赤岩は騒ぎに乗じて逃げ出した。ミッキーとミミーは、町の人々から集めた金を返し、行く行くは温泉開発会社を経営していこうと将来を語りあっていたし、ミチ子と金作もこの温泉町を二人で発展させていこうと語りあっていた。

解説

「悪名高き ろくでなし」の若井基成、「九ちゃんの大当りさかさま仁義」の田坂啓と渡辺祐介が共同で脚本を執筆、「九ちゃんの大当りさかさま仁義」の渡辺祐介が監督した喜劇。撮影は「こまどり姉妹 おけさ渡り鳥」の田中義信。

1963年4月6日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1963)
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