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若いやつ

バス会社の一人息子浅倉哲夫は、大学卒業前の休みにアルバイトをしようと高原温泉スキー場の営業所へ一従業員としてやって来た。わが子の一人旅とあって、父幸兵衛は、酒を唯一の友に営業所で働いている昔の同僚今井に哲夫のことを頼むのだった。ところで今井は町で馬橇をひく好人物の武志を会社へ入れる約束をしていたが、哲夫の出現で御破算になってしまった。そのため哲夫は武志やその恋人絹代、村の人々からうらまれる破目になった。クサる哲夫を励ますのは温泉宿で動く女中権藤寿子、彼女はスキーシーズンだけ山一つ向うの村から働きに来るのだが、その素朴で暖かい人柄は誰からも愛されていた。温泉宿の息子健吉は寿子が好きだったが、スキーのコーチを頼まれた都会娘の一ノ瀬雪子と親しくなった。雪子が銀行頭取の娘と判って健吉の母きよは融資をあおぎホテル風に改築できると虫のいいソロバンをはじき、寿子をかえりみない状態となった。事情を知った哲夫は義憤を感じたが、寿子は気にする様子もなく、二人は日増しに親しさを加えていった。最近では武志達も何かと相談相手になってやる哲夫にすっかり感服していた。ある吹雪の夜、寿子のもとへ子供が危篤だとの報せがあり、寿子は皆の止めるのもきかず飛び出して行った。翌朝、寿子の遭難が知らされた。だが人々はいま救助隊を出せば犠牲者を増すばかりだとためらい、その不甲斐なさに唯一人哲夫は飛び出していった。寿子は哲夫に救われた。やがて雪の高原にも春が近づき、健吉と雪子は婚約した。だがきよの当ては外れ、二人は小さくても特色のある宿を自分達の力で経営していくと宣言した。哲夫は遭難事件以来寿子と離れ難い気持になっていたが、父の命令でアメリカへ行くことになった。健吉と武志の勧めでいまはお互いの気持を確かめあった哲夫と寿子、明るい笑顔の二人を乗せた武志の馬橇がシャンシャンと鈴の音も高らかに雪原を去って行く。

解説

北条誠原作、テレビの連続ドラマより「星屑の町」の高橋二三が脚本を執筆、「彼女に向って突進せよ」の市村泰一が監督した青春ドラマ。撮影は「海猫が飛んで」の倉持友一。

1963年03月03日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1963)
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