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悲恋の若武者

明治維新後まもなく、ここ九州鹿児島の青雲塾では西郷隆盛の教えを奉ずる若者達が、日夜身心の鍛錬に励んでいた。そこで抜群の才能を見せる美少年、天野駿太郎と塾長の娘志保とは、いつか愛し合うようになった。塾には二人の仲を嫉妬して意地の悪い仕打ちをしかける田島がいたが、彼を慕う弥太やその妹お品もいた。その頃、塾では野に下った西郷が兵を挙げるといううわさで持ちきっていた。ある日、突然、政府の警官達がなだれ込み、塾生達は捕われ、志保の父は裏切者の田島の手にかかって最期を遂げた。塾長の遺言を受け、西郷軍に密書を届けた駿太郎は志保の身を案じなからも、後に戻って少年隊に属した。志保が政府軍に捕えられたことを知った駿太郎は牢に忍び込んだが、待ちうけた警官隊に捕えられ処刑されようとした。二人を救ったのは、以前駿太郎がそれとは知らず助けた政府の密偵、成尾であった。時代の変動を説く成尾の言葉に一旦は上京を決意した駿太郎であったが、弥太に請われ、少年隊に復帰した。度重なる激戦に幾人かの隊員が倒れ、戦況は次第に西郷軍に不利となって行った。そして、いよいよ最後の攻防が決せられる田原坂の決戦の日がやって来た。駿太郎は白鉢巻姿で白馬にまたがった奮戦したが、西郷軍は次々と倒れていった。一方、駿太郎を求めて戦場をさまよっていた志保は、田島に出くわし、もみ合ううちに、短刀を胸に受けた。乱軍の中で志保の声を耳にして駆けつけた駿太郎は志保の死体を発見して愕然とした。その時、後から斬りつけた田島を、駿太郎は深傷を負いながらも、最後の勇をふりしぼってたおし、志保の体を抱きあげると唄いつつ、よろめく足で戦場を去って行くのだった。

解説

「三代の盃」の吉田哲郎と「命みじかし恋せよ乙女」の相良準が共同で脚色、「のこされた子とのこした母と」の西山正輝が監督した歌謡時代劇。撮影は「婦系図」の武田千吉郎。

1962年07月15日より

  • 配給
  • 大映
  • 製作国
  • 日本(1962)
  • ジャンル
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