幽霊島の掟

本土を遠く離れた竜神島は、幕府の威令がとどかず、悪徳と密輸の島と化していた。海の鷹号から降りたった浪人・八木半蔵は、遊び人風の男浜風の文次に声をかけられ、竜神島のボス周陽伯一味の巣窟に連れこまれた。陽伯ら一味は彼を幕府の犬と疑い、幕府の役人の私刑に手を貸せと言った。半蔵は冷然と役人をうちすえた。そこで、陽伯は半蔵を手下にしようとおどかしたが、彼は二挺拳銃の早射ちで一味を驚かし、悠然と立去った。やがて、竜宮閣に入り、竜神島のもう一人のボス呂宋屋滝右衛門の息子伊三吉に、用心棒にならぬかと誘われた。半蔵は竜宮閣で、宋桃蘭という中国娘とも知り合った。陽伯一家が呂宋屋一家を出しぬいて密輸品を一人占めにしようと図り、これを知った伊三吉らと大乱闘となった。伊三吉らに凱歌が上ったが、この時浜風の文次が帆掛船の帆綱をうち抜いた。この一部始終を、手風琴弾きの遊び人乙姫の小平太が見ていた。半蔵は密輸の仲介人の海蛇の麻之助から仲間に入らないかと言われた。半蔵は、この麻之助と桃蘭、さらに小平太がある種のつながりを持つことを見抜いた。一方、伊三吉は幼馴染みの勇作の家を訪れるが、そこで勇作が幕府役人をかくまっているのを知った。勇作は正義感にとむ島の粛正をめざす若者である。伊三吉は、この役人を自分の部屋に連れこみ、陽伯の目をくらまそうとした。陽伯、呂宋屋は武器の密輸の取引きを急いだ。密輸品をキリシタン城跡へ移したが、この取引きを小舟から小平太がうかがっていた。半蔵と勇作もまた城跡から監視していた。伊三吉の留守中、親父の呂宋屋が伊三吉の部屋に入り役人を発見、斬り殺した。勇作に殺し屋をさしむけ、陽伯と取引きのためキリシタン城跡へ向った。伊三吉は勇作の危機を知り助けに向おうとしたが、監視人の拳銃に阻止された。が、この時海蛇の麻之助が彼らの拳銃をうちとばした。伊三吉は勇作を救い、キリシタン城跡へ向った。この頃、城跡へ忍びこんでいた小平太が陽伯、呂宋屋らに発見されたが、半蔵が救った。後を追う陽伯、呂宋屋の前に、意外にも陽伯の手下であるはずの浜風の文次が立ちふさがった。麻之助と桃蘭もこの拳銃戦に加わり、竜神島には銃声がたえまなく続くのだった−−。

解説

「橋蔵の若様やくざ」の結束信二の脚本を、「霧丸霧がくれ」の佐々木康が監督した娯楽時代劇で、撮影も同じく鷲尾元也の担当。

1961年8月13日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1961)
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