天に代わりて不義を討つ

ここはのんびりとした毎日に明け暮れるある田舎町、−−そこにある極東醸造KKで、大騒ぎが起きた。赤字経営の原因を追求するため親会社から腕利きの社員が調査にくるというのだ。社長の市岡、専務の松村、部長の川崎、生田とスネにキズ持つ連中は大弱りだった。そんなところへ、天竜九太郎が転勤してきた。九太郎は、倉庫課長の沖山の家に下宿することになった。翌日、出勤した九太郎は暇さえあれば手帖に何か書きつけている。市岡らは気味が悪いし、小島ら正義派社員は大喜びである。握らせるの現ナマ戦法も失敗。抱かせるの芸者〆蝶の肉弾戦法も失敗、市岡達は九太郎ノイローゼとなってしまった。会社創立十周年祝賀会のある日、市岡は部下を使って九太郎の手帖を盗み出させることに成功した。そんな時に、石林会長に派遺されて調査にやってきた今西が現われた。市岡達は呆然となった。九太郎の手帖には下手な川柳ばかりが書きつづられていた。九太郎は川柳気違いのため本社を追放されたのだ。九太郎は翌日から、地下室の整理に廻された。調査員の今西は、酒と女と札束でグニャグニャになっていた。九太郎は毎日地下室で、古い書類の整理に余念がない。二週間経った。古い書類から市岡達の不正と目される重大なものを発見した。しかし、それを知った今西は自分の発見として本社に報告した。石林会長が怒ってかけつけてきた。会長は市岡らを問いつめたが、市岡はうまく言い逃れることができた。慌てた今西は責任を九太郎になすりつけた。九太郎は窮地に立たされた。そこへ乗りこんできたのは沖山とその娘真澄、〆蝶の面々、市岡らの悪事はすっかりばれてしまった。石林会長は〆蝶らの話を聞いて大喜びである。「九太郎のようなケタ外れのそこつ者がわが会社にいるのはハッピイである」というのだ。かくして、市岡一派は追放。極東醸造から不正は消え去った。九太郎は抜擢されて、休む間もなく極東造船に急行することになった。

解説

山崎忠昭の原作を、「東京ドドンパ娘」の高橋二三が脚色し、「お父ちゃんは大学生」の吉村廉が監督した喜劇。撮影担当は萩原憲治。

1961年7月30日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1961)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト