海の勝負師

日本一の潜水夫ジョーは、二年前に起ったある事件から“卑怯者”の洛印を押され、港々を流れ歩いていた。その事件とは−−九州巡視船の追跡をうけて沈没した船の引き揚げ作業中、仲間の北川がその船にダイナマイトを仕掛け、止めるジョーに戦いを挑んできた。その時、ダイナマイトが爆発した。それをさけたジョーは背中に大きな傷を作り、北川は急激な水圧に死んでいった。引きあげられたジョーは仲間を見殺しにした“卑怯者”の洛印を押されたのだ。しかし、ジョーに惚れている京子だけはジョーの潔白を信じていた−−東京の酒場でジョーは大島の漁師、伍助と三吉に船の引きあげをたのまれた。二年前の時とケースが全く同じだ。ジョーは大島行きを承諾した。そこへ千代松という潜水夫も一役買ってきた。千代松は、昔、有名なモグリ屋だったが過度のアルコールのため潜水病にかかっていた。二年間、ジョーを追い廻していた京子もそれを知って大島へ。ジョーは大島で北川の妹マキと弟一郎太を知った。だが自分の前はなのらなかった。伍助と三吉、なかなか潜らないジョーにしびれきらし、千代松に仕事を依頼した。しかし、千代松はアル中のため潜水なかばにて浮上した。その夜、千代松はへべれけに飲んだ。潜水の神様といわた干代松の過去を知るジョーは、なんとか昔の姿に返したいと故意に悪態つくのだった。ジョーと千代松の物凄い格闘となった。ジョーのシャツが破れて背中の傷がでた。マキと一郎太は兄の仇とばかり鉄砲をジョーにつきつけた。そんなところに京子が飛びこんで来た。干代松の潜水服が壊されたというのだ。ジョーは亡き北川の潜水服をかりて潜ることになった。それ以外に潔白を証明する道はないというのだ。マキは承知した。だが、東京からずっとジョーの後を追って来ている小森とその部下がいた。小森は黒幕の指令で、避難民や亡命者を密入国させていたのだ。しかも巡視船に追われるとダイナマイトで船を沈めていたのだ。潜ったジョーは、船室に外国人の死体が一杯転がっているのをみつけた。北川は小森に買収されていたのだ。ジョーと千代松に小森、殺し屋の健二郎たちが待っていた。ジョーの正義の鉄拳は爆発した。

解説

「破れかぶれ」の山田信夫の脚本を、「この若さある限り」の蔵原惟繕が監督した宍戸錠のアクションもの。撮影も「この若さある限り」の間宮義雄。

1961年7月1日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1961)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト