さいころ奉行

春の陽気が原因の、突然性放浪病にとりつかれた遠山の金さんは、伊勢路で花嫁を強奪した鬼金の身がらをあずかって、桑名の三十名船に乗っていた。船中の噂話は、もっぱら江戸で不穏の動きを見せている世直し党のこと。浪人風の男から素っ飛び小僧の安がスリとった財布から、金さんは秘密の臭いをかぎ出した。江戸にもどった金さんは、浪人の懐にあった紙切のあて先、料理屋八百松へ下男として住み込んだ。紙切を世直し党の連絡文とにらんだ金さんだったのだ。世直し党とは西丸老中駒木築後守が黒幕と目され将軍家慶を暗殺しようとしている怒るべき隠謀を持っていた。八百松の女将お蘭を愛しているスリの安とともども、それらのことをさぐり出した金さんだったが、駒木築後守の別邸にしのび込んだ金さんは、安が見張りに見つけられて危機に立つ。折からの月光に吹雪の入墨を浮き出した金さんは、一味の銃の狙い撃ちに、大川の暗闇に消えていった。将軍の上覧をあおいだ世直し党の資金源の一人、森田屋の華やかな舞台。そこで将軍を暗殺する計画がねられていた。そこへ現われたのが遠山の金さん。「世直し党裁きの場とござい」のたんかを切って、見事一味の隠謀をあばくのだった。

解説

おなじみ千恵蔵の遠山の金さんもので、陣出達朗の原作を「でかんしょ風来坊」の松浦健郎が脚色し、「鳴門秘帖(1961)」の内出好吉が監督した。撮影も「鳴門秘帖(1961)」の三木滋人。

1961年4月18日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1961)
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