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喜劇 駅前百年

明治元年、彰義隊の伴野孫之進と官軍方の森田達之助は敵味方として戦った。戦いの終った後、二人は協力して上野駅前に旅館葵館を開業した。それから百年目の昭和四十二年、葵館は二代目伴野孫作が経営していたが、二代目番頭森田徳之助は商売敵のホテル赤門の景子の亭主に納っていた。そんな所へ、オール観光の坂井次郎が現われ客の斡旋をするという。それを孫作は断った。ところが、葵館のお客は次郎の手でホテル赤門にさらわれ、葵館はさびれる一方だった。そんな次郎に対抗しているのが、一匹狼の旅客斡旋業者染子で、彼女のお蔭で孫作はなんとかやりくりしていたが、息子の孫太郎は、これからの旅館はもっと近代化しなければならないと、景子の姪由美に話していた。二人は相思相愛の仲だったが、孫作は結婚を許そうとはしなかった。経営が不安定なのに頭を悩ます孫作と徳之助は、それぞれ、大きなホテル建設を計画したが、資金面でうまくゆかなかった。景子は坂井と由美を結婚させて、オール観光の営業部長平井から資金をひき出そうとしたが、もともと孫太郎を愛している由美の反対で失敗し、孫作も出資者山花が連れ込みホテルにすると知ってあきらめざるを得なかった。一方、染子に気のある次郎は、オール観光を辞職し、染子と共同でやることになった。孫作と徳之助は、上野駅周辺が都市計画の一環として取り壊されると聞き、田舎で温泉を掘りあてた松木三平を訪ねた。三平はそこを一大温泉ホテルにしようと思い、経営に明るい孫作と徳之助に一切の取りしきりを頼んだ。しかし、二人はもはや隠退の時とそれを孫太郎と由美に任せることにしたのだった。葵館とホテル赤門をたたんで、今は和解した孫作や徳之進たちが去るとき、ちょうど五条天神の祭ばやしが聞こえていた。

解説

「雪の喪章」の八住利雄と、広沢栄が共同でシナリオを執筆し、「千曲川絶唱」の豊田四郎が監督した“駅前”シリーズ第二十作目。撮影はコンビの岡崎宏三。

1967年11月18日より

  • 配給
  • 東宝
  • 製作国
  • 日本(1967)
  • ジャンル
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