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明日が私に微笑みかける

東北の田舎から上京したみどりは、最近流行の“奨学女中”で、昼は町田家のお手伝いさん、夜は近くの定時制高校で勉強し、将来は保育大学に進もうというハリキリ娘。町田家の主人耕造は新聞社の事件記者、雅恵夫人は婦人帽子のデザイナー、隠居のふじ刀自はもっぱら孫の養育係と忙がしいが明るい家庭だ。お隣の内山家は実業家で、主人の大蔵はキャバレーの女にうつつをぬかして何日も家をあけ、後妻の利枝は若い男を引き入れて乱痴気騒ぎばかり。ビート息子慎次はみどりの帽子を踏み潰して以来、犬猿の仲だが、ある日、通学の途中、ファンキー族の依志夫や紀子たちに嫌がらせをされて困っているみどりを慎次が助けた。気持ちのほぐれたみどりは慎次に誘われてビート喫茶へ入った。狂ったように遊び呆ける慎次を見て、みどりは彼の胸の底に秘められた悲しみを読みとった。家庭的に恵まれない慎次の青春は、ゆがんだ方向で爆発しているのだ。その慎次は父大蔵が性質の悪いクラブの女サリーにだまされかけていることから家を出てしまった。今は慎次に好意を抱くみどりは、学友の民子や三吉に打ち明けた。内山さんにサリーがよそで浮気してるところを見せればいい、と三吉が名案を出した。みどりはクラブの裏にかくれ、男と出て来たサリーの写真を撮った。その男こそ警察や町田たち事件記者が必死に追い続けていた兇悪犯の群司だった。DP屋に飛び込むみどりのあとをサリーがつける。次の日、大蔵はある男に呼び出しをかけられ、サリーとのスキャンダルを実話雑誌に出すといって、五十万円要求された。サリーと群司の子分がDP屋へ行くと、民子が持って行ったあとで、地団駄ふんだサリーは来合せたみどりをさらって逃げた。それを目撃した民子は町田に急報、例の写真を見た町田は群司と知ってびっくり。建築中のアパートに大蔵とみどりを監禁した群司とサリーの許へ、慎次が身代金を持って来た。格闘の末、血迷った群司の一弾が大蔵を傷つけた。その群司も汽車に轢かれて死んだ。町田は特ダネをぬき、慎次と大蔵も仲直り。奨学女中みどりの心は今日も明るい。

解説

山内亮一、山崎忠昭、松岡清治の合作シナリオを「今夜の恋に生きるんだ」の山内亮一が監督したハイティーンもの。撮影は「ヨットとお転婆野郎」の藤岡粂信。

1961年10月4日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1961)
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  • スタッフ・キャスト