夜の手配師 すけ千人斬り

足立卓也は、世間で夜の手配師といわれる商売に入って八年になる。妾の子として生まれ、貧しく育った彼は早く故郷を出て、東京の夜の仕事を転転とし、コールガールのボスにおさまった。彼の狙う女は、銀座・赤坂などの一流のクラブのホステスばかりで貧しい女には決して手をださなかった。そして、現在彼の支配する女は十人にも達しようとしていた。ところが、この赤坂に強大な組織を持つ東友会は、実業界に顔のきく弁護士小河内と組んで、赤坂にレジャービルを建設しようとしていたがホステスの一流どころが引き抜かれ計画は遅れに遅れてついに卓也と衝突してしまった。東友会の事務所に呼び出された卓也。意外にもそこに待ち受けていたのは、レジャーセンターの社長で卓也とは新宿時代のダチ公江口だった。江口は、卓也にも組織の一員になるように進めるが、卓也はことわった。江口との一年ぶりの再会は、いわば敵と味方に別れての出逢いになってしまった。数日後、東友会と対立してしまった卓也は、彼らのいやがらせにあい、仕事はお手上げになってしまう。ホステスの引き抜きが不可能になったため、人妻をコールガールに仕立てあげようと考えた卓也は以前と変らず女をスカウトしては稼ぎまくっていった。そんなある日、赤坂を闊歩する美しい人妻大村加津江に目をつけるがまったく隙を見せない彼女に手を焼いてしまう。しかし、卓也はあきらめず、全てのテクニックを駆使して執拗に彼女を追いかけるのだった。加津江に近づくために、彼女の友人で洋裁店を経営する伸子を口説いて加津江の身元を知る。興信所に金をつんだ卓也は、そこで加津江の秘密を握ることができた。加津江は芸者の子として生まれ、二つの時ある男爵家に引き取られたが、十八の時に小河内に出生の秘密をネタに脅迫され、処女を奪われてしまった。そして、結婚後の今もダニのような小河内にしつこく追い廻されていたのだった。加津江の口から直接この言葉を聞かされた卓也は、この不幸な境遇に置かれている彼女に次第に魅かれていくと共に、加津江を小河内の手から救いだすことを決心する。一方、小河内は自分の社会的地位を守るために、東友会を使って卓也を消そうとした。卓也は加捧江と同じ妾の子として小河内の行為を許せなかった。彼は全てを賭けて小河内や東友会に戦いを挑んでいった。

解説

華やかな赤坂の夜を舞台に、ネオン街に棲息するヒモとコールガールの生態を描く。脚本は「未亡人殺しの帝王」の小野竜之助。監督も同作の内藤誠。撮影は「現代やくざ 盃返します」の星島一郎がそれぞれ担当。

1971年6月25日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1971)
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