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港のヨーコ ヨコハマ ヨコスカ

中条さとみは、家出して行方の知れない姉・ヨーコを捜しに鹿児島から横浜にやって来た。母に死なれた今、さとみにとってヨーコはただ一人の肉親である。ヨーコは半年前まで確かに横浜にいたということ以外は、何の足どりもつかめなかった。さとみは幼友達の井上吾郎を呼びだした。だが吾郎は、「姉さんを捜すのをやめて鹿児島に帰んな」と冷たく突きはなした。幾日も幾日もヨーコの噂を追って探し歩いていたさとみは、ある日、ゴーゴークラブ“カナバル”の経営者・早瀬由香とマネージャーの松永誠一の乗る車に轢ねられた。由香はさとみを自分のマンションに連れ帰った。数日後、“カナバル”に松葉杖の女・久保木紀子がやって来た。彼女はゴーゴーグループ“木牧会”のリーダーなのだが、昨年のゴーゴー大会で、由香の推すヨーコに負けたため紀子に大金を賭けていた男に刺されたのだった。そして、紀子は今年は由香に復讐すべく橋爪マリを育てた。一方、由香は、さとみにヨーコ捜しの協力を約束する条件で、ゴーゴーダンサーになることを納得させた。さとみはメキメキ上達し、ゴーゴー大会でマリを破った。その夜マリは逗子の海岸で自殺した。ヨーコを捜している者がもう一人いた。ヨーコをバーテン殺しの容疑で追っている刑事の高野明である。やがて踊りに対して情熱を失ったさとみは、横須賀に行った。大衆食堂、キャバレー、ゲームコーナー……ヨーコの行方は杳として分らない。金に困ったさとみは紀子に借金を申し入れた。「あなたとヨーコさんはまるで違うのね。ヨーコさんは自分が生きるためにはいつだって身体を投げだすわ。あなたはそうするのには幼なすぎるのね」と紀子。更に数日後、さとみは、ヨーコが外国へ行くことを紀子から知らされた。横浜港大桟橋。さとみが着いた時、船はすでに岸壁を離れていた。ヨーコらしい女が子猫を抱いて船首に立っていた。「サヨウナラ、もう会うこともないでしょう。元気でね、ヨーコ」遠去かる船の汽笛が、日本を去るヨーコの気持を伝えるように、もの哀しく鳴り響いていた。

解説

同名のヒット曲を原案にして、横浜・横須賀を渡り歩く姉・ヨーコに母の死を告げるべく捜し廻る妹を描く。脚本は「スプーン一杯の幸せ」の南部英夫、監督は脚本も執筆している「おれの行く道」の山根成之、撮影も同作の竹村博がそれぞれ担当。

1975年09月20日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1975)
  • ジャンル
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