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信州シコシコ節 温泉芸者VSお座敷ストリッパー

信州・上山田温泉の入口・戸倉駅のホームに、宝京子一座が降り立った。彼女たちを迎えるのは、この町の中年御三家・焼跡派を名乗る医者、農協、副団の三人組に、上山田町消防団と染めぬいたハッピ姿の楽隊。その演奏は小学校のブラスバンドより下手くそながら、一同まじめに演奏している。三人組のお目当ては、ベッキー・メロン。ふっくらとした頬につぶらな瞳、まだおさげ髪がよく似合うストリッパーである。三人組はベッキーに公平にキスをしてもらってニンマリ。この三人「ベッキーを守る会」を作って、互いにぬけがけなしの会則でたいした熱の入れようである。それを横目でじっくり見ていたのは、通りがかりのサギ師パイナップルである。なぜベッキーだけがもてるのか。その理由はベッキーの十八番「泣き節」だった。“ふるさと離れていく山河、いま来し方を眺むれば、ああ、あわれベッキー・メロンの物語”この踊りが終ると、三人の顔は涙でくしゃくしゃになってしまうのだ。一方、サギ師パイナップルは仲間のパーマと画策し芸能界のベテラン大プロデューサーに扮して、三人組に近づきベッキーを山口百恵のような大スターに育ててあげよう、と持ちかけた。そのためには、かなりの売り込み軍資金が必要だと三人を説得する。ベッキーのためならと、全然パイナップルを疑うことなく、医者、農協、副団は喜こんで五百万円を用意した。そして、その五百万円を囲んで、芸者、ストリッパー入り乱れての「ベッキーちゃんおめでとう大宴会」が展かれた。ところが、ベッキーはいつのまにやらサギ師のパーマといい仲になり、二人で駆け落ちの約束をしている。そしてまた、ベッキーとパイナップルのお尻には同じ三ツ星のアザが……。ドンチャン騒ぎのうちに上山田の夜は更ける……。

解説

無邪気なストリッパーとそれを担ぎ出す中年三人組、それを利用するサギ師二人がかもしだす中年の哀歓を描く艶笑喜劇。脚本は「房総ペコペコ節 おんな万祝」の今野恭平、監督も同作の白井伸明、撮影は「主婦の体験レポート おんなの四畳半」の安藤庄平がそれぞれ担当。

1975年05月17日より

  • 配給
  • 日活
  • 製作国
  • 日本(1975)
  • ジャンル
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