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続 愛と誠

青葉高校を退学となった太賀誠は、不良校として勇名な花園実業高校へ転校した。スケバンやチンピラ生徒のたむろする中を誠は無関心を装っていた。こんな誠の態度がスケバン・グループには面白くなく、一人が誠に襲いかかった。しかし誠は、反対にそのスケバンを3階の教室の窓から逆さ吊りにした。それは誠のスケバンたちに対する宣戦布吉でもあった。一方、早乙女愛は、書き置きを残して家出、誠の後を追って花園高校へ転校して来た。だが誠は、愛のそうした行動よりも、影の大番長を探し出すことで頭の中がいっぱいであった。そんなある日、花園実業に体育教師として天地大介が赴任して来た。柔道四段、空手三段という彼は、学校の正常化を高らかに宣言した。だが数日後、十数本のナイフが天地の上衣、ズボン、肩に突き刺さった。このナイフを投げた女こそ、影の大番長高原由紀であった。彼女はツルゲーネフの「初恋」を愛読し、いつも肌身はなさず持っていた。愛は由紀が影の大番長とも知らずに、彼女から大番長が誰かを聞き出そうとしたが無駄だった。誠は愛が止めれば止めるほど大番長への挑戦の気持は高まり、一方由紀は、愛の献身的な誠への愛を知るにつれ、誠を殺す決心をした。いよいよ対決する時が来た。由紀は「初恋」の本の中に隠したナイフを次々と誠の腕や腿をめがけて投げた。血しぶきをあげる誠だが、よろけながら由紀に迫った。その時野獣のような唸り声とともに、誠の体は宙を舞い、川に投げ飛ばされた。この男が由紀の影の用心棒、座王権太であった。遂に力尽きた誠は病院に運び込まれ、愛は一睡もせず看病した。数日後、傷も癒えぬのに誠は、由紀に再挑戦を申し入れた。「やめて!誠さん、私を身代りにして!お願い!」この時、由紀は一途な愛の誠への「愛」を知った。「私は負けた、太賀誠に負けた。早乙女愛に負けた。いつか私も彼を愛してしまうだろう、そして早乙女愛と争うに違いない」由紀はそんな遺書を残し、月光に輝く美しい波の間に消えた。

解説

「愛と誠」第二作目。不良校・花園高校に転校した太賀誠、彼を追って来た早乙女愛、そして大番長の高原由紀の三人が展開する青春の愛と憎しみを描いた青春映画。原作は梶原一騎・作、ながやす巧・画の同名劇画。脚本は「ふれあい」の石森史郎、監督は脚本も執筆している「あした輝く」の山根成之、撮影も同作の竹村博がそれぞれ担当。

1975年3月15日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1975)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト