愛しのチィパッパ

中原里子は大手の弱電メーカーに勤めるOL一年生。父、修三の大学時代の親友で、入社の際お世話になった宗方が部長をしている総務部で仕事をしている。里子は出勤も修三と一緒、昼休みにも時々、一緒に食事にと父離れをせず、同僚の円子や由紀から“チィパッパの里子”と言われていた。初めてのお給料日、家族へのプレゼントを買って帰宅を急ぐ彼女は、建築デザイナー、姫田研二の車にぶつかってしまい家まで送ってもらう。お詫びにと買って貰った高価なスカーフを有頂天になって見せびらかす里子に、修三は「返してこい」と怒るのだった。後日、里子は書類を届けに行った事務所で姫田と再会。彼に別居中の妻子がいることを知ったが交際を始める。社員旅行で箱根へ行った際、姫田からの電話での誘いで彼の別荘を訪ねた里子は、そこに一泊した。翌朝、帰宅した彼女は修三の顔をまともに見れない。だが、里子は姫田との交際を続けていく。ある日、宗方から姫田のことを知らされた修三は里子に交際をやめるよう説教した。感情的になった里子は家を出て行くと宣言する。アパート暮らしを始めた彼女のもとを姫田が訪れた。彼は娘が病気で妻とは別れられないことを告げる。里子は泣きながら姫田を追い返した。会社に辞表を出した彼女は、旅行雑誌を作っている小さな出版社に自分の力で就職した。給料も安く仕事も忙しいが生き生きと毎日を過ごしていると、修三や、母、紀代子に手紙を書く里子。ある日、代理で高山へ取材にひとり出かけた里子は、カメラマンの速水淳と知り合った。そんな時、修三が初めて里子のアパートを訪れた。転勤するかもしれないから、その時は家に戻ってこないかという修三に、里子はやっと今の新しい生活に慣れて来た。もう少し頑張ってみたいと答えるのだった。

解説

父離れをしていないOL一年生が自立していく姿を描く。週刊『女性セブン』連載中のやまさき十三(作)、北見けんいち(画)の同名漫画の映画化で、脚本は「俺ら東京さ行ぐだ」の関根俊夫、監督は「祝辞」の栗山富夫、撮影は同作の安田浩肋がそれぞれ担当。

1986年12月20日より

  • 配給
  • 松竹
  • 製作国
  • 日本(1986)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト