紳士同盟(1986)

女子大生の樹里野悦子は海外旅行詐欺にあい、多額の借金を抱えあらゆるバイトに精をだしていた。そんな矢先、田丸という中年男に出版社の就職を世話するからとまた欺されてしまう。困った悦子は、借金に窮しているバイト先の家具店の主人、高品、カフェバーのオーナー、小田、友人のフリーのジャーナリスト、平井、日本一のコン・マンと謳われる村山老人、その内縁の妻、雪絵と共にコン・ゲーム(信用詐欺)を行なうことになった。相手は悦子に一目惚れしたとつきまとう、執事付きのロールスロイスに乗ったお坊ちゃま、春日民夫である。悦子は村山たちのアイデアに乗って、大掛りな誕生パーティを開き民夫を招待した。そして悦子が民夫を乗せて走っていたジャガーが、ヤクザに扮した小田のベンツと事故り、その示談金2000万円を頂くことになった。「約束の2000万とチップの1000万です」と小切手を悦子に渡す民夫。良心にめざめた悦子は民夫に初めて愛を感じた。だが、小切手はすぐに現金化出来ない先付小切手と判明。民夫の身辺にクサイものを感じた村山は、彼の身辺を調査しはじめる。人を欺くことにパニックを起こした悦子は、お金くらい何とかすると郷里に帰った。土地成金の父、耕平から2億円の預金通帳を受けとるが、想いあまって返す悦子。実は田丸も、旅行詐欺の近藤も民夫の執事、大木たちとグルで民夫を、悦子に近づかせて2億円を欺しとろうとしていたのだ。大木は民夫の母の容態が急激に悪化したことを理由に、結婚話を急がせる。また、村山たちは悦子が婚約を破棄した慰謝料5000万円を頂くため、作戦を進行する。結婚式の当日、田丸に連れられて、耕平が2億円を持参金として持って来た。ピンチに陥る悦子たちだが、突然、民夫が拳銃で自分の胸を撃つ。彼の遺体に近づいた悦子はナイフで胸をつきさした。意外な結末に大木たち一味は出て行く。その途端、民夫と悦子が立ちあがった。民夫の体が暖いと気づいた悦子は一計を案じたのだ。「私が愛した女のためにしたのです」と民夫は去って行く。

解説

たて続けに詐欺に欺されてしまった女子大生が、お金に窮した仲間たちとコン・ゲームを始める姿を描く。小林信彦原作の同名小説の映画化で、脚本は「ア・ホーマンス」の丸山昇一、監督は「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」の那須博之、撮影は同作の森勝がそれぞれ担当。

1986年12月13日より

  • 配給
  • 東映
  • 製作国
  • 日本(1986)
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