そろばんずく

春日野八千男と時津風わたるの2人は広告代理店〈ト社〉に勤める若き営業マン。給料と厚生施設では業界第一位の〈ラ社〉に劣るが、社内は実力本位の自由な気風に溢れ、働きやすい職場だった。そんなある日、前夜、2人がパブで知り合った梅づくしのり子が、ト社に入ってきて、春日野、時津風とチームを組むことになった。大喜びで仕事に励もうと誓い合った途端、かねてより進めていた〈え食品〉のCFがタレント・サイドの理由でキャンセルになった。原因を追求していくと、ラ社の横ヤリでプロダクションの社長が寝返ったことが判明。そこで3人は協力してラ社が横取りした企画をブッつぶすことに成功した。しかし、ラ社はやることが汚ない。業績はトップで社員の待遇はいいが、アメリカ帰りの桜宮天神というのが凄いエバリ男で、会長の娘婿であることを鼻にかけて、学歴主義と良血主義をとなえているという。ラ社のデラックスな訓練所に侵入した3人は、噂どおりの光景を目のあたりにした。中でも梅づくしの怒りは凄まじかった。天神はラ社会長の娘との結婚を理由に、子供まで宿した彼女を捨てたのだ。この事実を知った春日野と時津風は大ショック。しかし梅づくしは復讐に燃えていた。そのためにこそ、ライバル会社であるト社に入ったのだった。数日後、再びラ社の横ヤリが入った。春日野と時津風がプロデュースしたオッパイ・ミルクのCFが、天神とその部下である天敵雄の策謀でキャンセルになったのだ。怒った2人はラ社に殴り込んだが、抗議の模様を巧妙に編集されたビデオテープによって自宅待機を命じられてしまう。天神は3人がいなくなったト社との吸収合併を計画、ト社の三原社長を追い込んでOKさせてしまう。合併調印の日、調印書にハンを押そうとした三原社長の腕をとったのは春日野だった。その場に現われた3人は、天神がいかに悪党かを暴露、合併はご破算になり、その場で天神は離婚届けのハンを押させられてしまう。晴れてト社に戻った3人は、天神を部下として使うことを承知し仕事に立ち向かっていった。

解説

広告代理店業界を二分する代理店同士の喰うか喰われるかの熾烈な戦いを描くコメディー。脚本・監督は「それから」の森田芳光、撮影は「野蛮人のように」の前田米造がそれぞれ担当。主題歌は、とんねるず(「寝た子も起きる子守唄」)。

1986年8月23日より

  • 配給
  • 東宝
  • 製作国
  • 日本(1986)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト