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熱海殺人事件

熱海で工員、大山次郎が幼馴染の女性、山口アイ子を絞殺するという事件が起きた。大山の運命は、警視庁の名物刑事“くわえ煙草伝兵衛”こと二階堂部長刑事に委ねられる。伝兵衛は謹慎を解かれたばかりだが「大山の殺意を一級の文学作品に仕立ててみせる!」と相変わらずの見得をきる。彼をサポートするのは10年来の愛人で、明後日には他の男と結婚式を挙げる予定の水野朋子刑事と、富山県警から赴任して来た妾腹の弟である熊田留吉刑事。ただでさえ尋常でない伝兵衛の捜査室は怪しげな雰囲気に充ちている。そんなことは知らない大山の面倒を見るのは、女房殺して20年、一度だけ取り調べを受けたという牢名主の鬼島作二である。取り調べが開始されたが、注射器を持ってきてシャブ中毒にしようとしたり、伝兵衛のやり方はメチャクチャ。その上、わけのわからないヒステリー裁判長が乱入して来て暴れたり、挙句の果て、大山を置いて見場のいい過激派人質事件に三人揃ってしゃしゃり出て行ってしまう。また、熊田と妊娠中の愛人、美由紀の痴話喧嘩を無理矢理見学させられ、伝兵衛と水野の別れ話につきあわされたりと、ひどい目ばかり。水野の結婚式まで後6時間という早朝午前4時、最終取り調べが始まった。伝兵衛オリジナルの事件再現である。伝兵衛が机の引き出しに仕掛けられたスイッチを押すと、一瞬にして捜査室に事件当時の現場が現われる。水野が山口アイコに扮し、あの日の自分に戻った大山の告白が始まった。彼はソープランドのかぶせ屋におちたアイコに結婚を申し込んだが、彼女がふたりの神聖な想い出を汚すようなことを口走ったためカッとなったのだった。

解説

熱海で起きた通俗的な殺人事件を担当する部長刑事の型破りな捜査を描く。つかこうへい原作の『小説熱海殺人事件』の映画化で、脚本は「二代目はクリスチャン」のつかこうへい、監督はこれが第一回作品となる高橋和男、撮影は「タンポポ」の田村正毅がそれぞれ担当。主題歌は、サンディ&ザ・サンセッツ(「バッテリー」)。

1986年6月7日より

  • 配給
  • ジョイパックフィルム
  • 製作国
  • 日本(1986)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト