作品 映画館 ニュース

傷だらけの勲章

エジプトの砂漠で、東光開発の社長、倉田が狙撃された。その事件が日本に急報されて間もなく、倉田の弁護士、山本の事務所を佐野と河原という二人の男が遺言状を出せと襲った。ちょうど通りかかった刑事、都築明と大貫六助は、事務子へ突入するが、犯人に逃げられてしまう。山本は鍵束を大貫に渡すと息絶えた。都築と大貫は、倉田家の葬儀会場から捜査をスタートさせた。山本から受け取った鍵を倉田夫人、喜枝に見せ、遺言状の隠し場所を尋ねるが、喜枝は知らないと答える。佐野と河原が倉田の娘、麻里を誘拐した。都築と大貫は無事救出し、河原を射殺。だが、佐野には逃げられてしまう。修羅場続きの都築にとって、唯一の安らぎはTVレポーターの恋人、啓子と過ごす時だった。都築と大貫は、倉田邸に佐野を張込むことにした。深夜、大貫は例の鍵を持って書斎に忍びこみ、昼間見つけた隠し金庫の鍵を開けた。中の遺言状を読み驚嘆する彼の前に、喜枝が現われ、「助けて下さい」と抱きついた。眼を覚ました都築は、書斎の中の大貫と喜枝の情事の後のような姿を発見した。翌日、隠し金庫が正式に公開され、発見された書類を手掛りに汚職事件として、倉田と井上専務の名があがり、井上は自殺した。事件は解決したようにみえたが、納得のいかない都築はエジプトへ行く。佐野を追っていた大貫が蓼科山中で転落死したという電報を受け取った彼は、日本へ引き返した。東光開発シンガポール支社で、爆破予告の脅迫電話事件が起きた。爆破はされなかったが、電話の男は佐野と名乗っていた。シンガポールへ飛んだ都築は、テッド・片岡というプロの殺し屋に狙撃されそうになるが、何者かに助けられた。彼は爆破予告電話の録音テープを借りて聴き、声の主が大貫だと確認した。都築は喜枝を追って、再びカイロを訪れた。彼はピラミッドで、エジプトの白衣裳をまとった大貫と再会する。大貫は涙を浮かべて告白した。遺言状には、全財産を麻里に継がせ、カイロ支社長、森本と密通していた喜枝には一銭も渡さないと書かれてあった。それを隠滅してくれるよう喜枝に泣きつかれ、そのまま溺れてしまったこと。過去の人生を抹消すべく佐野の死体を利用して死亡トリックを使ったこと。会ってくれない喜枝への警告として、爆破予告をしたことなど。広大な砂漠を、都築と大貫の乗ったジープが走るなか、ランドローバーが現われ、銃声と共に大貫が血しぶきをあげて倒れた。乗っているのは森本と喜枝だった。森本と都築は射ちあい、森本が倒れた。都築はランドローバーのタイヤを射ち抜き、喜枝を残してジープで去って行く。

解説

エジプトで起きた一流企業の社長暗殺事件を追う刑事の姿を描く。脚本は「カポネ大いに泣く」の大和屋竺、監督は「積木くずし」の斎藤光正、撮影は「夢千代日記」の安藤庄平がそれぞれ担当。主題歌は、国分友里恵(「流れるままに〜落花流水〜」)。

1986年5月17日より

  • 配給
  • 東宝
  • 製作国
  • 日本(1986)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト