川の流れに草は青々

台北の東北に位置する内湾は、川に沿って青い電車が走るのどかなところ。辞職した姉の代わりに臨時にクラスを担任することになった青年教師廬大年(鐘鎭濤)がギター片手に赴任してきた。彼の下宿先は同僚の音楽教師、陳素雲(江玲)の家族が経営する映画館の2階。彼が受け持った小学4年生のクラスは、手に負えない腕白トリオをはじめ、優等生の級長など、さまざまな個性の生徒がおり、台北から転校してきた美少女・洪佩瑜(陳靜慧)も加わって教室はにぎやかだ。ある日、素雲それから同居人でやはり同僚の李宗聖(謝自生)とサイクリングに出かけた大年は、川に毒薬を流して魚を採っている男を見つけ、取っ組み合いになるがあっさり負けてしまう。翌日、教室で大年が傷の弁解をしていると、毒を流しているのは周興旺(鄭傅文)の父親だと級長の歐宏亮(張鋤非)が言い出し、休み時間になると腕白トリオの林文欽(周品君)も交えてケンカになる。3人は手をつないだまま立たされる。大年は素雲と恋仲になるが、台北から追ってきたガールフレンドのおかげでひと悶着が起こる。そのために素雲は母親から注意され、大年と口も聞いてくれなくなった。その後大年が父と妹を呼びよせ、大年の父が丁重に申し込むと素雲の父親は彼女と大年の交際を認めた。大年は“愛川護魚”の運動に取り組み、教室で子供たちに自然保護の心を説く。周少年は父親が違法の漁を行っているのに耐えられず、妹を連れて家出した母を探す旅に出る。兄弟は無事に保護され、父親も改心して保護区指定の標識設置のため、率先して働くようになった。川に稚魚が放流され、学期末がやってきた。臨時の赴任期間が終わり、子供たちに見送られながら、大年は途中まで送ると言う素雲と一緒に列車に乗って村を去った。

解説

いなかの小学校に赴任してきた青年教師と子供たちの交流を、環境保護をテーマに盛り込みつつ、さわやかなタッチで描いた小品。監督・脚本は「戯夢人生」の侯孝賢で、彼の長編第3作。製作と撮影の陳坤厚、編集の寥慶松ほか、初期の侯孝賢作品に欠かせぬスタッフが顔を揃えている。主演は「スパイゲーム」などで知られる歌手・俳優の鐘鎭濤(阿B)、歌手の江玲。共演は「冬冬の夏休み」の子役・顔正國ほか。

1994年2月26日より

  • 配給
  • フランス映画社
  • 製作国
  • 台湾 香港(1982)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト