エバースマイル、ニュージャージー

アメリカのデュボワ歯科普及財団の出資のもと、パタゴニアをバイクで巡回するアイルランド人の歯科医ファーガス・オコーネル(ダニエル・デイ・ルイス)は、ある夜明け、バイクの故障で困っているところを、通りがかりの男に助けてもらい、彼の家につれてゆかれる。男にはエステラ(ミルハーナ・ヤコヴィック)という娘がおり、彼女は結婚を明日に控えていたが、あまり喜んでいるようには見えなかった。修理を終え、新たに出発したファーガスは、バイクのサイドカーに隠れていたエステラを見つけ慌てるが、結局2人は、いつの間にか旅を同じくすることになった。荒野のドライブ・インで、やくざのボス(イグナシオ・キーロス)の治療の手伝いを務めたエステラの度胸に、ファーガスは彼女を助手に雇うことを決める。しかし旅を続ける2人に財団からは連絡が入らず、資金も底をついてきた。ファーガスは行く先々でトラブルを起こし、とうとう歯科医の資格をとり上げられてしまうに至った。落胆する2人の前に、ある日2人の修道士が現れ、虫歯で苦しんでいる老修道士の治療を依頼する。治療を頑固に拒否する老修道士を気絶させ、強行したファーガスは、エステラを連れ、今度は牧童の歯科検診を依頼してきた農場の女主人セレステ(ガブリエラ・アシェール)のもとを訪ねる。しかしそれは、ファーガスを誘惑しようとするセレステの罠で、すっかり彼女に夢中になるファーガスに失望したエステラは、1人農場を立ち去る。そして自分の使命を再確認したファーガスも、農場を後にした。クリスマス・イヴの夜、ファーガスは財団が今度はパンダの救済活動に乗り出し、巡回歯科医への興味は失われたことを知る。失意のまま酔いつぶれるファーガスを介抱するのはエステラであった。そして2人は、新たな未来へ向って旅立つのだった。

解説

町から町へとバイクで巡回する歯科医の姿をコミカルなタッチで描くドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはフリア・パラウとミハエル・リャン、製作はオスカー・クレイマー、監督は「王様の映画」のカルロス・ソリン、原作・脚本はホルヘ・ゴルデンベルグとロベルト・シェウアー、C・ソリンの共同、撮影はエステバン・コルタロン、音楽はスティーヴ・レヴィンが担当。出演はダニエル・デイ・ルイス、ミルハーナ・ヤコヴィックほか。

1990年3月10日より

  • 配給
  • 松竹富士
  • 製作国
  • アルゼンチン イギリス(1989)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト