レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う

“史上最悪のロック・バンド”、レニングラード・カウボーイズが故郷シベリアを去って数年が経っていた。メキシコでのヒットも過去の栄光になり、落ちぶれた彼らの前に、突然失踪していたマネージャー、ウラジミール(マッティ・ペロンパー)が現われる。彼は「私はモーゼに生まれ変わった。使命はお前たちを故郷に帰らせることだ」と言う。ウラジミール以上に独裁的なモーゼは粗末なボートで彼らをアメリカから脱出させる。そして故郷に運ぶ御神体として自由の女神の鼻を盗み出す。一行はブルターニュの最西端に上陸し、どこから調達したのかおんぼろバスで移動し、演奏活動で飢えを防ごうとする。しかし仕事場は老人ホームや場末のホテルばかりで彼らの窮状はますます深刻になっていく。その上、自由の女神の鼻の奪回を目指してCIAの諜報員ジョンソン(アンドレ・ウィルムス)が彼らを追っていた。ジョンソンは彼らを罠にはめることに成功、捉えるが、すぐに脱走されてしまう。任務の失敗を悔いて自殺しようとするが雷鳴とともに聖書を見いだし、予言者エリアに変身する。そしてモーゼと再会し、彼らと同行することを許される。ライプチヒ、ドレスデン、そしてポーランドへと彼らは旅を続ける。途中、仲間のひとりが病気になるがみんなで必死にお金を手に入れ、病院で一命を取り留めさせる。ようやく故郷に近づいたとき、モーゼは「聖書ではモーゼは約束の地を見なかった。ヨーロッパの民のもとに戻らなくてはならない」と述べる。そしてレニングラード・カウボーイズはついに故郷にたどり着く。

解説

超リーゼント頭のロックバンドの活躍を描くコメディ「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」から5年後に作られた続編で今回も荒唐無稽なストーリーのロード・ムービーとなっている。メキシコを後にした彼らはニューヨークのコニーアイランドから大西洋を渡りフランス、ドイツ、チェコ、ポーランド、そしてついに故郷であるツンドラ地帯へと北上していく。監督・製作・脚本は前作同様アキ・カウリスマキ。撮影はティモ・サルミネン、美術はジョン・エブデン。音楽はマウリ・スメンが担当している。出演はカウリスマキ作品の常連マッティ・ペロンパー、同監督の「ラヴィ・ド・ボエーム」にも出演したアンドレ・ウィルムス、そして前作で結成され、実際に音楽活動を展開させているレニングラード・カウボーイズ。

1994年7月23日より

  • 配給
  • シネセゾン=パルコ
  • 製作国
  • フィンランド(1994)
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  • スタッフ・キャスト