上と下

建築家リチャード(マイケル・クレイグ)は社長の娘ケイト(アン・ヘイウッド)と結婚した。若夫婦は、会社のお得意様接待役を任された。新婚旅行から帰った時二人の愛の巣で、社長の探してきたイタリア娘の女中マリアが、アメリカ兵を連れこんで大騒ぎしていた。−−次に中年のローズマリーがきた。夜、病人の妹を見舞いに行きたいと申し出るが、行き先は酒場だった。牧師夫婦接待の夜、“見舞”から帰ってきた彼女はヨッパラッていた。それに気を取られ、台所から火事になり、消防車出動の騒ぎになった。−−子供が生れ、子守が必要になった。ウェールズの田舎娘ブロッドウィンを連れてくる途中の汽車で、トイレット騒動と急停車騒動が起り、警察ザタになりかけ、女中は怖気づいて帰ってしまった。−−長女が生れ、子守がどうしても必要になった。定年退職の仲の良い老夫婦が雇われる。隣の銀行の支配人を演奏会に招待した夜、老夫婦は働きだした。ついに壁に穴をあけ、隣りから大トランクを持ち出した。老夫婦は銀行の地下金庫破りに成功したのだ。−−若いスウェーデン娘イングリッド(ミレーヌ・ドモンジョ)がきた。この身なりをかまわぬ田舎娘は、パーティーの夜、ケイトのドレスを借りてすっかり見違えた。男どもは次々にデイトを申しこむ。結婚記念日に外へ食事に出た若夫婦は、留守番のはずのイングリッドが父である社長と一緒にいたのを見、驚いた。若いチェロ奏者のウェズレイに代役を押しつけて出てきたのだ。ケイトは女中をお母さんと呼びたくはなかった。リチャードが説教しているうち、彼女が彼を好きらしいことがわかり、二度ビックリした。が、クリスマス前に、イングリッドはウェズレイと婚約を発表した。結婚式の時、彼女は浮かぬ顔だった。リチャードが教会に連れていく時、彼女は旅行姿で現れた。結婚はやめ、故郷へ帰るという。駅まで送った。彼女の目に涙があふれていた。−−祝宴はちょうど結婚した、例の銀行強盗事件の時の警官エドワードとタック婦警のためのものとなった。退職してコックになるという新夫婦に、家に住みこんでもらえば、安心だ。夫の名案をケイトは祝福した。

解説

ロナルド・スコット・ソーンの原作を「三十九階段」のコンビ、フランク・ハーヴェイが脚色し、ラルフ・トーマスが監督したロマンチック・コメディ。撮影と音楽も「三十九階段」のアーネスト・スチュワードとフィリップ・グリーンが担当。出演は「お嬢さん、お手やわらかに!」のミレーヌ・ドモンジョ、「熱砂の海」のマイケル・クレイグ、他にアン・ヘイウッド、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス等。製作ベティ・E・ボックス。

1960年1月22日より

  • 配給
  • BCFC=日本RKO
  • 製作国
  • イギリス(1959)
  • ジャンル
  •  
  • スタッフ・キャスト