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クイズ・ショウ

56年、アメリカ中がテレビのクイズ番組に熱中していた。中でもその秋にスタートした“21(トゥエンティ・ワン)”の人気は、社会現象にまでなっていた。番組で無敵を誇るチャンピオン、ハーヴィー・ステンプル(ジョン・タトゥーロ)が勝ち進んでいたが視聴率の伸び悩みから、スポンサーは(マーティン・スコセッシ)は、もっと見栄えのする人物に変更しろと指示する。そんな折り、番組のオーディションを受けにきたコロンビア大学講師で、著名な詩人マーク(ポール・スコフィールド)を父に持つチャーリー・ヴァン・ドーレン(レイフ・ファインズ)をひと目見たプロデューサーのダン・エンライト(デイヴィッド・ペイマー)は彼に白羽の矢を立てる。ダンはハーヴィーに別のクイズ番組への出演をちらつかせ、悩み抜いた末にハーヴィーは本番で間違った答えを口にして、劇的な負け方をした。一方、チャーリーにはオーディションの際に出された問題が出され、彼は仕組まれた勝利に気がつくが、脚光を浴びる気分の良さと高額の賞金を前に理性をなくしていく。ダンの目論見どおり、チャーリーは名門出で若くハンサムなクイズ王として『タイム』や『ライフ』の表紙を飾り、テレビ界の寵児となった。だが、その裏には番組をよりドラマチックに演出し、高い視聴率を稼ぐために勝敗の不正な操作が行われていた。ハーヴィーはついに、地方検事局に訴えを起こす。やがて立法管理委員会が調査を開始、新人調査官のディック・グッドウィン(ロブ・モロウ)が関係者への聞き込みを開始する。彼は調査を続けるうちに番組で不正が行われたことを確信するが、チャーリーには不思議な好感を持ち、友情さえ感じ始める。彼はついに決定的な証拠を掴み、事件は全米放送史上空前の一大スキャンダルへと発展。一方、チャーリーは15週目の対戦でわざと不正解してチャンピオンの座を降りた。立法委員会が開催され、ハーヴィーが証人喚問された。全米のマスコミが注目する中、チャーリーは聴問会に証人として出席して不正の事実を認める声明を発表した。ダンら製作陣は解雇されたが、チャーリーの態度は潔いものとして称賛される。テレビという巨大なメディアは何も変わらないことに気づいたディックは、暗然たる思いに包まれた。

解説

50年代にアメリカで起こったテレビ・スキャンダルの実話を基に、アメリカの道徳観と、テレピというメディアの持つ影響力の脅威を描いた一編。パワフルかつ繊細な演出を見せた監督は、俳優であると同時に「普通の人々」「リバー・ランズ・スルー・イット」といった秀作を発表しているロバート・レッドフォード。原作は、共同製作にも名を連ねるリチャード・N・グッドウィンの『Remembering America : A voice from Sixties』に所収の一章『Investing The Quiz Show 』に基づいている。脚本は映画評論家出身で「ディスクロージャー」のポール・アタナシオ。製作はレッドフォード、マイケル・ジェイコブス、ジュリアン・クレイニン、マイケル・ノジクの共同。エクゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・ペーパー」のフレデリック・ゾロ、俳優としても活躍するリチャード・ドレイファスと彼のパートナーのジュディス・ジェイムズ。撮影は「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」のミハエル・バルハウス、音楽は「ショート・カッツ」のマーク・アイシャム、美術は「リトルマン・テイト」のジョン・ハットマン、編集は「トイズ」のステュー・リンダー、衣装は「34丁目の奇跡(1994)」のキャシー・オレアがそれぞれ担当。主演は「バートン・フィンク」「フィアレス」のジョン・タトゥーロ、「シンドラーのリスト」のレイフ・ファインズ、舞台やテレビで活躍するロブ・モロウ。「マイセン幻影」のポール・スコフィールド、「アフター・アワーズ」のグリフィン・ダンらが助演するほか、マーティン・スコセッシとバリー・レヴィンソンの両監督が特別出演し、イーサン・ホークがカメオ出演している。

1995年3月25日より

  • 配給
  • ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
  • 製作国
  • アメリカ(1994)
  • ジャンル
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  • スタッフ・キャスト