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ブロンクス物語 愛につつまれた街

1960年代のブロンクス。9歳のカロジェロ(フランシス・キャプラ)にとって、この一帯を牛耳るマフィアのボス、ソニー(チャズ・パルミンテリ)は憧れの存在だった。ある日、ソニーが殺人する現場をただひとり目撃したカロジェロは、ソニーは面通しで犯人ではないと証言。以来、ソニーは彼をかわいがり、いろいろなことを教えてくれた。カロジェロの父ロレンツォ(ロバート・デ・ニーロ)はイタリア移民で、実直なバスの運転手だった。まだ幼い息子が権力と金に引きつけられることを恐れた彼は、厳しく忠告する。だが、父の心配をよそにカロジェロは裏の世界に精通し、ソニーを父のように慕って成長する。8年が過ぎ、17歳になったカロジェロ(リロ・ブランカート・ジュニア)はCという愛称で呼ばれ、一目置かれる存在となっていた。そんなある日、彼は父の運転するバスで出会った黒人の美女ジェーン(タラル・ヒックス)に恋する。だが、当時のブロンクスは黒人とイタリア系米国人が激しく対立しており、2人はいわばロミオとジュリエット的存在だった。いつしか人種間の対立は抗争へと発展し、カロジェロは不良仲間と黒人街を焼き討ちに行こうとするが、ソニーは力づくで止める。その直後、黒人街に襲撃に行った友人たちが爆死し、やがてカロジェロの恋も終わりを告げた。彼はあの時止めてくれたソニーに感謝の言葉を言おうと彼の元に向かうが、ソニーは暗殺されてしまう。彼を射殺した男は、かつてソニーに殺された男の息子であった。ソニーの葬儀後、カーマイン(ジョー・ペシ)という男が跡目を継ぐ。カロジェロは、父ロレンツォが実はソニーを嫌悪していた訳ではなく、ただカロジェロのことを心配して厳しくしていたことを知るのだった。

解説

俳優ロバート・デ・ニーロが初監督・製作・主演の3役を務め、彼が生まれ育った60年代のブロンクスを舞台に、ひとりの少年の成長と彼を取り巻く人間模様を描いた一編。同じくブロンクス出身の俳優チャズ・パルミンテリの一人芝居を、彼が映画用に書き改めた脚本にデ・ニーロが興味を示し、映画化が実現。2人にとって、自伝的色彩の濃い作品となった。製作はジェーン・ローゼンタール、ジョン・キリク、デ・ニーロの共同。撮影は「メジャーリーグ」のレイナルド・ヴィラロボス、美術はウィン・トーマス、編集は「スカーフェイス」のデイヴィッド・レイ、衣装は「ケープ・フィアー」のリタ・ライアック。音楽は当時を彩る名曲がふんだんに使われ、効果を上げている。デ・ニーロの少年時代を彷彿させる主人公カロジェロ役にフランシス・キャプラとリロ・ブランカート・ジュニア、ソニー役にパルミンテリ、父親役にデ・ニーロがそれぞれ扮するほか、「きっと忘れない」のジョー・ペシらが共演。

1994年08月27日より

  • 配給
  • ヒューマックス=ギャガ
  • 製作国
  • アメリカ(1994)
  • ジャンル
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