『パラノイドパーク』ゲイブ・ネヴァンス、ジェイク・ミラー インタビュー

2008.04.11

“演じた役は等身大の僕らなんだ”
出席者:ゲイブ・ネヴァンス、ジェイク・ミラー
Para1
カンヌ国際映画祭60周年記念特別賞受賞作品。原作は、監督のガス・ヴァン・サントも拠点を置く、ポートランド出身の作家ブレイク・ネルソンの同名小説。主演は、ポートランド在住の高校生ゲイブ・ネヴァンス。撮影監督は、『2046』『花様年華』のクリストファー・ドイル。音楽は『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で用いた、エリオット・スミスや、ポートランド出身のアーティスト、イーサン・ローズなどを起用している。
今回は主演のゲイブ・ネヴァンスとその友達役を演じたジェイク・ミラーにお話を伺った。


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本作をご覧になってのご感想は?
■ゲイブ・ネヴァンス(以降、ゲイブ):「ほんと大好きな映画になったよ。何もかもが初めてで、演技も分からないし、映画業界の事も何も知らない。それなのにこんなにカッコイイ作品になったのは驚きだよ」
■ジェイク・ミラー(以降、ジェイク):「僕もゲイブと同じで大好きだよ。僕が出演できるって事がすごい驚きで、一番驚いたのは母親だけど。僕はその事だけ頭がいっぱいになって、脚本読むのを忘れてたんだ(笑)。音楽もいいし、映像も観たことのないショットばっかりでカッコイイ映画だね」
撮影は順撮りだった?
■ジェイク:「順撮りではなかったよ。各地を5週間で回って結構バラバラに撮ったね。全てが初めてだったからこれが普通だと思ってたよ」
■ゲイブ:「僕は日記を書き込むシーンを一番最初に撮影したね」
Para2出演のきっかけは?
■ゲイブ:「僕とジェイクは普通にオーディションに行ったんだ。楽しいかなって思って(笑)。他にやることもなかったし。正直演技について興味もなかったんだ。でも、選ばれたときは流石に驚いたよ」
■ジェイク:「僕はたまたまスケボーの大会に出場するときに、オーディションのチラシを見つけてジョークのつもりで受けたんだ。そしたら審査に通ちゃって、それで出演決定って感じかな」
出演が決定したときは嬉しかった?
■ジェイク:「確かに嬉しかったよ。興奮したしね。ただ状況が全く把握できていなくて、あんまりインデペンデント映画観てないし、ガス監督の作品も観てなかったからね。でも、大きなステップになる!とは思ったね」
■ゲイブ:「頑張ってこの役を獲得したわけじゃないから、“ハッピー”って言葉が合うかどうかちょっと疑問なんだけど。ただ何も飾らずオーディションを受けたから、逆にそんな素な感じが決めてだたっとは思うけど」
オーディションではどのような事をしました?
■ジェイク:「スケボーがどれくらい上手いか試されて、あとは写真を撮ったんだけど、それが番号を持たされて犯罪者が撮られるような写真だったよ(笑)。1回目がそんな感じで、2回目はエージェントとガスがいる前で、色々と即興で演技したね。ゲイブはその時セリフも読んだんじゃない?」
■ゲイブ:「そうだね。2回目のオーディションでは読んだよ。その後ガス監督の目の前でスケボーを見せて、ガスとクリストファー・ドイル(撮影監督)と脚本を読んだね」
ガス監督から演技指導はありましたか?
■ジェイク:「演じた役が等身大の自分なんだよね。だから実はセリフもキッチリ覚えたわけじゃないし、脚本は全部読んでない。ガスからはスケーターらしいリアルな喋りを期待されてたから。だから割と自由にやって、アドリブとか結構あったね」
■ゲイブ:「アドリブも結構やったね! 撮影自体が特殊で“アクション!”と声が掛かるまで、何の撮影か分からないのもあった(笑)」
■ジェイク:「CDショップで僕とゲイブがレコードを選んでいるシーンは、ほんと普通に選んでて、そのままお金を払って買っちゃってるんだ(笑)」
リアルに表現するためにどのような事したの?
■ジェイク:「衣装の話だと、普通のスケーターが着る服みたいにヨレヨレのを選んだね。僕らから衣装担当の人に流行を教えたり、それを取り入れてもらったりしたよ。あとは脚本の中に今はあんまり使わない言葉が入ってたから、ガスに言って変えて貰ったりしたね」
■ゲイブ:「ガスが「脚本通りじゃなくていいよ」って言ってくれたので、すごく演技しやすかったし普段通りの自分が出せた。それがこの映画には必要なんだよね。刑事と僕ら含めた少年達が話すシーンがあるんだけど、いくら普段通りと言っても相手は大人だし敬意を払って演技してたんだ。でもガスが「もっと悪びれて、ふざけた感じでいいよ」と言ってくれたんで、すごくリアルに演技ができた。あとから聞いたんだけど、あの刑事役の人、本当の刑事だったんだ・・・(笑)」
撮影中の心に残ったエピソードがあったら教えてください。
■ゲイブ:「僕らは本当に映画について無知だったから「監督ってカットとアクションしか言わないんでしょ?」ってガスに聞いてしまった事かな(笑)」
Para3初来日ということで、日本で何をしたいですか?
■ジェイク:「まずはスケートパークをを見つけたい!日本について殆ど知らないから出来るだけ多くのことを体験したいな。さっき外で滑ってたんだけど、日本人女性が来て何か叫んでいるんだよ。クレイジーだよね・・・。(多分、“スケートボード禁止”と書かれていたんでしょう)」
■ゲイブ:「僕は変わった服を買いたいな」
今後もスケボーはやり続ける?プロは目指しますか?
■ジェイク:「プロになる目標もあったけど、なれるのはほんと一握りなんだよね。今はプロになろうとは思ってないな」
■ゲイブ:「僕らはただ楽しく滑れればそれでいいんだ」
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『パラノイドパーク』
配給:東京テアトル、ピックス
公開:2008年4月12日
劇場:シネセゾン渋谷ほか全国にて公開
公式HP:http://paranoidpark.jp/