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『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶

2008.03.03

渾身のドロップキックもノー・スタント、ノーCGのガチンコ勝負!
日時:3月1日(土)
場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ シアター2
登壇者:佐藤隆太、向井理、宮川大輔、川岡大次郎、小泉徳宏監督
『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶
眠ってしまうとその日の記憶をすべて失ってしまう「高次脳機能障害」を負いながら、学生プロレスのリングに果敢に挑む大学生・五十嵐の姿が爽やかな笑いと涙を誘う『ガチ☆ボーイ』。スタッフ、キャスト共に全身全霊で打ち込んだというという本作は、第32回香港国際映画祭(3月17日~4月6日)と第10回ウディーネ・ファーイースト映画祭(イタリア、4月18~26日)への出品も決定している。感動必至のその青春映画が初日を迎え、主演の佐藤隆太、共演の向井理、宮川大輔、川岡大次郎が、『タイヨウのうた』で長編デビューを飾り、本作が2作目となる27歳の新鋭監督・小泉徳宏と共に舞台挨拶を行った。持ち前のビッグ・スマイルで主人公・五十嵐を好演した佐藤は温かい拍手と声援に迎えられ「嬉しい気持ちでいっぱいです」と感無量の面持ちで何度も繰り返した。


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まずは小泉徳宏監督、ご挨拶お願いします
■小泉:「今日はお集まりいただきましてありがとうございます。映画は楽しかったでしょうか?今日たくさん映画が公開される中で『ガチ☆ボーイ』を選んでいただいた皆さんはお目が高い!先見の明があると僕は思います。ほんとうに素晴らしい方たちです。今日は楽しく過ごしましょう」
続いて、主人公のマリリン仮面こと五十嵐良一を演じた佐藤隆太さん
『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶■佐藤:「『ガチ☆ボーイ』初日の、しかも朝早い時間の初回にこんなにも大勢の方に集まっていただいてほんとうに嬉しいです(場内、拍手!)。短い時間ですが楽しんでください」
次に、レッドタイフーンこと奥寺千尋役の向井理さん
■向井:「この映画は皆ガチンコで取り組んで、キャストだけでなくスタッフ・制作陣も含めて皆が愛した作品です。皆さんも愛してください」
続いて、チョチョチョッピ君島こと君島良伸役の宮川大輔さん
■宮川:「こんな早い回にこんだけ入っていただいてすごく嬉しいです。今、入って来た時に、マリリン、マリリンと呼んでもらって、僕が実況していたラストシーンを思い出して熱くなっております」
そして、ドロップキック佐田こと佐田正樹を演じた川岡大次郎さん
■川岡:「やっと今日公開されて、皆さんに観ていただいて、この映画が完成するんだなあと思うと感無量です。(客席を見て)マスクを被っていらっしゃる方もいて熱い気持ちになりますね。ありがとうございます」
主演の佐藤さん、今回の五十嵐役には随分と思い入れがあったと思います。演技はもちろんプロモーション活動にもかなり力を入れていらっしゃいましたね。ついに公開の日を迎えて、今のお気持ちは?
■佐藤:「うまく言葉にできないというか、ほんとに嬉しい気持ちでいっぱいです。この映画は去年の7、8月と真夏の2ヶ月間、北海道で合宿状態で撮った作品で、僕だけではなく、キャスト・スタッフ全員が魂のすべてというか、全身全霊をあげて臨みました。今日、こうして皆さんに観てもらえて、ほんとに嬉しい気持ちでいっぱいです」
向井さんには現場の雰囲気について伺います。楽しかったですか?
080303_003■向井:「2ヶ月間、北海道で缶詰め状態だったんですが、HWA(北海道学院大学プロレス研究会)の合宿のように過ごしました。普段、ドラマとか映画を都内で撮影する場合は、朝、おはようございます、撮り終わったら、お疲れさまでしたで帰って行くんですけど、この映画は朝昼晩も風呂も一緒だったり、終わって飲んだり、芝居の話したり。プライベートもずっと一緒で、そういう中でやれたっていうのは、ほんとうに学生の合宿のような雰囲気でとても良かったです。それが画面に出ているだろうなと思いました。皆ほんとにスタント無しで、CGもゼロで。隆太くんがドロップキックの練習で足を捻挫したり、大ちゃんがケガしてたり。僕も肋骨1本追ってたり。それでも一生懸命取り組みたい、絶対いい作品にしたいって皆が前向きに一つのゴールに向かって歩いて行けた作品だと思います」
今、さらりとすごいことをおっしゃいましたが、肋骨はもう大丈夫なんですか?
■向井:「肋骨は北海道へ入って2日目くらいに折ってしまい、ずっとそのまま病院へ行かなくて知らなかったんですけど、ちょうど折ってから2週間目くらいにドロップキックされるシーンがあって、あのリングが硬くて、すごい痛くて」
■川岡:「そうそう。ずっと胸が痛い痛いって言ってて。本番まで接触するのは一応やめておこうという話で」
■向井:「ぶっつけだったんだよね」
■川岡:「本番は力入れてやっていいからって。あのとき知ってたの?折れてたって」
■向井:「知らなかった」
■川岡:「そうなんですよ。今思えばね」
■向井:「怖いですけど(笑)」
宮川さんは、お芝居の中でも普段のようにアドリブを入れられたんですか?
『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶■宮川:「バンバンありましたよ。ね、監督。で、やって、それはちょっとやめましょうっていうのもありましたし。でも、皆、結構やってましたよね、アドリブね(共演の3人に同意を求めるも)…。なに、その冷ややかな目」
■佐藤:「いやいや。僕は…そんな、ないかもしれないですね」
■向井:「たまたま見てないだけかもしれないですね」
■佐藤:「大輔さんの巧みな実況の中にちりばめられて、ありましたよね」
■宮川:「ありました。ありました」
続いて、川岡さんにも伺います。ずばり、気になるあの歌は自作なんですか?
■川岡:「監督と佐田像をつくるときに、佐田の音楽性について話し合ったんですね。音楽性もさまよってたいなということで、ビジュアル系なんだけど、尾崎チックな歌を歌おうかっていう話は出てたんですよ。歌詞に関しては、あれはアドリブです、大輔さん。5テイクくらいやって、全部違うんです。僕、何言ったか覚えてないんですけども」
■小泉:「3テイク目くらいで、もういいかなと思ったんですけど、もっと出るかなと」
■宮川:「追い詰めたんですね」
■川岡:「曲は、あまり巧すぎてもいけないということで、隆太くんがちょっとギターできるんで、色々リサーチして。隆太くんのアイディアも入ってるんですよ。1・2・3・4・5・ウンってところとか」
ほんとうに和気あいあいと楽しんでつくられたんだなというのが伝わってきますが、小泉監督がこの映画の中で最も伝えたいと思っていることを聞かせてください。
■小泉:「五十嵐くんの障害を通して僕らは教わることがいっぱいあったんです。普段僕らが嫌がるような肉体的・精神的な傷も、人格を形成する一部なんだなとあらためて思い知らされたり。五十嵐くんの姿を通して生きるってどういうことなんだろうって、もう一回考えるきっかけになればいいなっていう思いを込めて映画をつくりました」
『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶では、最後に主演の佐藤さん、会場の皆さんに一言お願いします
■佐藤:「ほんとうに今日はありがとうございます。“最高!”なんてボードを掲げてくださったり、マスクを用意してくださったり。さっき舞台に上がる前に皆さんの拍手を聞いて、すごく嬉しい気持ちでいっぱいになりました。僕は今回、五十嵐という男に出会えてほんとうに幸せでした。役柄も自分が演じたというよりは、ほんとうに男・五十嵐という人物が常にそばにいてくれたような感じがして。ほんとに大好きなキャラクターというか、人間なんです。彼は1日、1日記憶がリセットされてしまうので、今、ご覧になった五十嵐の生き様を皆さんの胸にぜひ刻んでやってください。そして、もし、この作品を少しでも楽しんでいただけたのであれば、皆さんの大切な方に伝えてもらって、その方たちの中にも彼の生き様を刻んであげてほしいなと心から思っています。ほんとに今日はありがとうございました!」
マリリン仮面=五十嵐=佐藤隆太くんを応援せずにはいられない『ガチ☆ボーイ』は久々に出会った、いい青春映画です。劇場を後にするときには、チャットモンチーの主題歌「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」を誰もが口ずさんでしまうに違いありません。
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『ガチ☆ボーイ』
配給: 東宝
公開: 2008年3月1日
劇場: 全国東宝系にて
公式HP: http://www.go-go-igarashi.jp/
あらすじ
大学の法学部に在籍し、“天才・五十嵐”と異名をとる成績優秀な五十嵐良一が、突然プロレス研究会に入部する。長身だが細身で弱々しく、学生プロレスならではの「段取り」すら覚えられないものの、熱意だけは人一倍の五十嵐を部員たちは受け入れ、リングネーム「マリリン仮面」としてデビュー戦に挑むのだったが…。
プロフィール
『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶佐藤隆太
1980年2月27日生まれ。宮本亜門演出のミュージカル「BOYS TIME」で99年にデビュー。以後、TV、映画などで幅広く活躍。主な映画出演作に『ROCKERS』『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』『ローレライ』『LIMIT OF LOVE 海猿』
『ダメジン』『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』など。
『ガチ☆ボーイ』初日舞台挨拶向井理
1982年2月7日生まれ。06年にTVCMでデビューし、以後、「のだめカンタービレ」「バンビ~ノ!」「暴れん坊ママ」「ハチミツとクローバー」などのドラマに次々と出演する新進俳優。映画出演作に『俺は、君のためにこそ死ににいく』がある。
取材・文:齊田安起子