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『リアル鬼ごっこ』石田卓也 インタビュー

2008.01.23

“鬼から逃げる!走りに走りまくった”石田卓也 インタビュー
出席者:石田卓也
『リアル鬼ごっこ』石田卓也 インタビュー
「全国の“佐藤さん”、貴方たちは余りにも多いので、少し数を減らします」。佐藤の姓を持つ人々だけが鬼に追われ、捕まると殺されるというリアルな鬼ごっこを描き、若者たちから絶大な支持を得た山田悠介の同名小説を映画化した『リアル鬼ごっこ』
全国の佐藤が追われるパラレルワールドへと迷い込み、必死に逃げ続け、やがてリアル鬼ごっこの謎を解き明かそうと試みる主人公・佐藤翼を演じたのは、『夜のピクニック』『キトキト』など等身大の若者像を演じることに定評がある石田卓也。走りまくった撮影エピソードや役者についてお話をお聞きしました。


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劇中、走りまくっていましたが、疲れましたか?
■石田卓也(以下、石田)「相当、疲れましたね。普段からジョギングが趣味で結構走っているんですけど、辛かったですね。特に撮影2日目が応えました。初日に走って筋肉痛になっている状態で、走らなくてはならなかったんですよ」
リアル鬼ごっこ
1シーンに何テイクぐらいシュートするんですか?
■石田「一発OKが出れば良いんですけど、中々出ないですからね。毎回3、4回ぐらい全力疾走で何百メートルも走りました」
『夜のピクニック』では80キロを歩き、今回は走りまくる。自虐的な役に惹かれてしまうとか?
■石田「ははははっ。それはないです。たまたまです。今回は歩く『夜のピクニック』よりもきつかったですね」
スクリーンから大変さが伝わってきました
■石田「現場で実際に走っているので、自分はどれぐらいの距離を走っていたのかわかります。でも完成した作品を見たら“あんなに走ったのに、これだけ!?”って思うぐらい、カットされていました(笑)」
リアル鬼ごっこ
お気持ちお察しいたします。さて、演じられた佐藤翼はどんなキャラクターだと思いましたか?
■石田「始めのうちは、自己中心的なんですが、段々と周りのこと、つまり家族や友人のことを思いやることの出来る人間へと成長していく少年です。自己中心とはいってもダメな人間という程ではなく、どこにでもいる普通の高校生なんですけどね」
似ているところはありますか?
■石田「芯を曲げないのと、興味を持つと周りが見えなくなるぐらい没頭してしまう点は似ていますね」
どう演じようと思いましたか?
■石田「普段は役作りをしっかりする方ですが、今回は台本を読んだ時の直感だけで、あまり作り込まずに現場に入りました。パラレルワールドへと迷い込む役柄だったので、どちらかというと受けの演技だったからです。現場で美月ちゃん(谷村美月:翼の妹役)や大東くん(大東俊介:同じく逃げる佐藤洋役)の出方によって変えるようにしました」
走る以外で大変だった部分は?
■石田「アクションですね。かなり練習しました。ハードでしたね」
アクション監督は日本の第一人者、谷垣健治さんですね
■石田「谷垣さんのアクションはジャッキー・チェンみたいな動きで変っていますよね。普通の高校生はこんなに運動神経良くないよ!って思ったんですけど、映画は映画なのでありかなと思いました」
続きまして共演者ですが、妹役の谷村美月さんとの共演は如何でしたか?
■石田「僕の妹と同い年だったので、本当の妹みたいに思えて良かったです。現実とパラレルとでは全く違う役柄なのに、上手く演じ分けていたので凄いなと思いました」
『リアル鬼ごっこ』の世界観はとてもユニークで面白いですが、どう感じましたか?
■石田「元々原作を読んでいて、面白いなと思っていたので、自分が主演だと聞かされた時はとても嬉しかったですね。鬼ごっこは誰もが知っていると思うので、シンプルでわかり易いと思います」
原作とは大分違いますね
■石田「そうですね。原作にはパラレルワールドとか出てこないです。全く違うものとして見てもらいたいですね。原作ありきの映画全てに言えると思うのですが、原作と映画は違うものとして捉えています」
同感です。では、もしも、今から佐藤さんではなく、石田さんを減らしますと言われたら、逃げ切れる自信はありますか?
■石田「わぁ...ないかなぁ。だって、あんなに凄い格好の鬼が出てきて、手首から切断用のワイヤーを見せられたら、逃げる前に腰を抜かしますね。それか頭を切り替えて、武器を持って戦います」
出来上がった作品を見てのご感想は?
■石田「スピード感があって、ハラハラドキドキしました。最初から最後まで目が離せない。しかも構えず簡単に見ることの出来る作品だと思います」
深いテーマ性を感じたりしましたか?
■石田「家族の大切さですね」
リアル鬼ごっこ
では、少し映画から離れます。役者になって5年経ちますが、最初の頃と今とでは役者としての心構えは変ってきましたか?
■石田「最初はやらされている感が多少ありましたし、視野が狭かったですね。今は割と客観的に見たらどうだろうとか、こっちの方が面白いだろうとか、いろいろ試す余裕も出てきました。5年前に比べると、もっと様々な役に挑戦できるようになっていると思います」
挑戦してみた役柄はありますか?
■石田「わっ、この役やりたい!と思ったのは『海辺の家』でヘイデン・クリステンセンが演じた役ですね。反抗期で悩みもあって、自分でも何をして良いのかわからない。尖がっているけど、傷つき易い。でもみんなには言えない。そんな役をやってみたいです」
俳優業の魅力は?
■石田「見てくれた人が“感動した”と言ってくれることですね。感動を伝えられなかったら、やっている意味もわからなくなってしまいます」
大変な部分は?
■石田「どれが本当の自分なのかわからなくことがありますね。あとは。。。やっぱり、寝むれないのは辛いですね(笑)。それと答えがないことですね。“演技下手だね”って言う人もいるかもしれませんが、答えがないんだから、どれが正解かなんてわからないと思います」
それでは最後にメッセージをお願い致します
■石田「とてもスリリングで、ワクワクドキドキします。でも軽い気持ちで見ることが出来ますので、是非劇場に足を運んでください!」
<石田卓也 プロフィール>
1987年愛知県生まれ。02年、第15回JUNON SUPER BOYコンテストでフォトジェニック賞を受賞し、芸能界デビュー。2005年のテレビドラマで強い印象を残すと共に、映画でも同年『蝉しぐれ』に出演し、キネマ旬報ベスト・テン日本映画新人男優賞を受賞。その後も『ラフ』(06)、『夜のピクニック』(06)、『キトキト』(07)、『グミ・チョコレート・パイン』(07)などに主演。2008年も『東京少年』、『死神の精度』、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』など出演作が多数ある。
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『リアル鬼ごっこ』
公開日:2008年02月 2日
劇場情報:テアトル新宿ほか全国にて順次公開
配給会社:ファントム・フィルム
オフィシャルサイト:http://www.onigocco.net/
(c) 2007「リアル鬼ごっこ」製作委員会