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『陰日向に咲く』塚本高史 インタビュー

2008.01.18

“普通のオタクを演じてみました” 塚本高史 インタビュー
出席者:塚本高史
塚本高史
劇団ひとりの同名ベストセラー小説を映画化した『陰日向に咲く』
借金まみれのシンヤ(岡田准一)と母の恋の軌跡を辿る寿子(宮崎あおい)との出会いを軸に、東京に住む“どこか日の当たらない”、けれど懸命に生きる人たちを、ユーモラスを交えながら感動的に描いた群像劇。
今回は、劇中登場する多くの日陰者の中で、崖っぷちアイドル・みゃーこ(平山あや)を応援するアキバ系オタク・ゆうすけを演じた塚本高史さんにお話をお聞きしました。


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今回演じられたゆうすけのキャラクターについてお聞かせ下さい
■塚本高史(以下、塚本)「アイドルのみゃーこに対して一途な思いを寄せるオタクですね。みゃーこがいなければ、オタクにはなっていない男だと思ったので、普通の男を心がけてオタクを演じてみました」
普通のオタクですか?
■塚本「難しいと思うのですが、オタクの中にも普通のオタクはいると思って、平川雄一朗監督とディスカッションしたところ、監督も同意見だったので、普通の男の子の設定にしました」
普通のオタクにどうやって見えるようにしたのでしょうか?
■塚本「格好や居る場所はオタクっぽいんですけど、話し方とかみゃーこに対する気持ちは普通の男の子と変らないという感じで演じました」
ご自身に似ているところはありますか?
■塚本「ないですね」
全くない中で、役作りはどのようにしていくのでしょうか?
■塚本「今まで演じた役も自分と被っているかというと、そうでもないですね。脚本を読んで受けたインスピレーションを形にするので、言葉にするのは難しいのですが、脚本を読んで感じたことを現場に持って行って、監督と話し合って作っていくスタンスですね」
本作は日陰者に光を当てていますが、そもそもオタクを日陰者だと思いますか?
■塚本「周りの人の漠然として偏見だと思います。オタクの人から見たら我々の方が陰かもしれません。捉え方次第だと思います」
オタク以外にも日陰者が登場しますが、共感を覚えたキャラクターはいますか?
■塚本「当然、演じた役が一番理解できますからね。出来上がったものを見ても、この時の気持ちはこうだと言えるので、やはり、ゆうすけですね」
本作を見て何を感じましたか?
■塚本「日常に不満を抱いていたり、トラウマをかかえている人たちが日を浴びるには、自分から第一歩を踏み出さなければならないと思いました。何かを抱えている人がこの作品を見て、同じような気持ちになってくれたら嬉しいですね」
共演シーンは少ないですが、『木更津キャッツアイ』で一緒だった岡田准一さんと再共演されてのご感想は?
■塚本「今回は共演といえる程の共演ではないですね。今後も役者としての岡田准一に期待していますし、またガッツリ共演してみたいとも思います」
会えば「よぉ!」みたいな感じですか?
■塚本「そうですね。年も近いですし、話はよくしますよ」
さて、様々な作品に出演されていますが、出演を決める基準は?
■塚本「自分がやって面白くなるかどうかですね。他の方が演じた方が面白いと思われるなら、オファーも来ないと思います。あとは自分にとってチャレンジになるかどうかですね」
本作でチャレンジになった部分は?
■塚本「以前、鉄道オタクを演じたのですが、それとは違うオタクを演じたことですね。それと、先程話したように、普通の男の子のオタクを表現したことですね」
俳優業の魅力は?
■塚本「答えがないことですかね。例えば、僕が演じたゆうすけが正しい答えかというと、それはわからないですよね。答えに関しては、観客の方が決めてくれれば良いかなと思います」
面白いですか?
■塚本「言ってしまえば、自己満足だったりすると思うんですよ。でもそれで良いとも思っています」
難しい部分は?
■塚本「答えを探している最中に煮詰まってしまう時ですね。あれも違うしこれも違う。監督の言っていることも、周りが言っていることも違う。でもどれかを選択しなければならないので、悩みますね」
では、最後にメッセージを頂けますか?
■塚本「見終わった後に、何か第一歩を踏み出したくなる作品です。是非、劇場に足をお運び下さい」
取材・文:伊藤P
<塚本高史 プロフィール>
1982年東京都出身。『バトル・ロワイアル』(00)で注目され、02年TVドラマ「木更津キャッツアイ」でブレイクし、同シリーズの映画2作品にも出演。主な映画出演は『ロボコン』(03)、『ロッカーズ』(03)、『恋文日和』(04)、『TAKI 183』(06)、『タイヨウのうた』(06)、『涙そうそう』(06)、『エンマ』(07)、『そのときは彼によろしく』(07)、『夜の上海』(07)など。
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『陰日向に咲く』
公開日:2008年01月26日
劇場情報:日劇2ほか全国東宝系にて
配給会社:東宝
オフィシャルサイト:http://www.kage-hinata.jp/
(C)2008「陰日向に咲く」製作委員会