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『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』JAPANプレミア舞台挨拶

2007.12.13

原作者もびっくり!今年最後のミステリーがヴェールを脱ぐ・・・
日時:2007年12月11日(火)
会場:よみうりホール
登壇者:堤真一、阿部寛、椎名桔平、田中麗奈、黒木瞳、宮藤官九郎、柄本明、寺島咲、谷村美月、原田眞人(監督)、京極夏彦(原作)
司会:伊藤さとり

京極夏彦原作のベストセラー小説を映画化した『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』のJAPANプレミアが都内にて行われ、原田眞人監督他、主要キャストらが舞台挨拶を行った。映画化が難しいと言われた作品であるだけに、作品の仕上がりが注目されるが、「試写を観て、あまりに面白い作品だったので驚いた」と中善寺役の堤真一がアピール。原作者の京極夏彦も登壇し、「10年前に書いた時はこんな映画になるとは思わなかった。僕が一番驚いている」と、完成度の高さを語り、期待を煽った。


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最初に皆様から一言ずつご挨拶をお願いします。
■堤:「今日はありがとうございます。役者として参加したんですが、試写で観た時におったまげました(笑)。こんな面白い作品になっているとは思わなかったので。本当にびっくりしました。今日は楽しんで行ってください」
『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』JAPANプレミア舞台挨拶■阿部:「僕も試写で観た時、本当にびっくりしました。映像もそうですが、豪華なキャストに(笑)。それぞれの持ち味を生かした絡み合い。素晴らしい作品になったと思いますので、楽しんで下さい」
■椎名:「阿部さん、堤さんと同い年なんですけど、初めて共演したのですが、すごく楽しくて。本当に豪華なキャストの皆さんと芝居するのもすごく楽しくて。大好きな原田監督ですし、それだけで全然OKだったんですが、本当に素晴らしい映画になっていたので、もう言うことはありません。ありがとうございます」
■田中:「こんなに素晴らしい、尊敬する先輩方と一緒に映画作りをさせて頂いて、本当に感謝しています。すごくいい体験が出来たと思います。観終わった時、こんなに映像って素晴らしいんだ、こんなにお芝居ってワクワクさせられるんだ、と、発見がたくさんあったので、今日は是非、皆さん楽しんで帰って下さい。たくさんの方に観てもらえたらなと思います」
■黒木:「この映画に出られてよかったことは、魍魎という漢字が書けるようになったこと(笑)。困ったことは、箱に愛着を感じて捨てられなくなったことです。今まで捨てていたような箱がどんどん溜まって、今家は箱で一杯です。箱に取り憑かれた黒木です。最後まで楽しんで行って下さい」
■寺島:「今日はお忙しい中、ありがとうございます。ベテランの役者さんたちと一緒に映画に参加出来て、いい経験になりました。今日は楽しんで帰って下さい」
■谷村:「すごく素敵な役者さんたちに囲まれてお芝居が出来たこと、この作品に関われたことが嬉しいです。ありがとうございました」
■宮藤:「ようこそ、よみうり会館へ(笑)。事件のカギを握る久保竣公役をやらせて頂きました。事件のカギを握っています。よろしくお願いします。忘れないで下さい、カギを握っていますんで。カギは出てこないかもしませんが(笑)」
■柄本:「僕は観ていないので分かりません(爆笑)。これから観ようと思っています。映画は製作費がかかるわけです。で、ご覧の通りの出演者です。非常に高い。監督は脚本も書いてますが、かなり高いです。それをどこで回収するかというと、お客様に観て頂くしかないんです。今日のお客さんはタダだということですので(爆笑)、ご近所や親戚の方に宣伝して頂いて、この映画にお金が入るようによろしくお願いします」
■京極:「原作担当です(笑)。僕がここにいるのはおかしいと思います。ご覧のようにものすごいキャストでして、先ほどから(試写を観て)びっくりしたとおっしゃっていますが、一番びっくりしたのは僕です。まさか10年前に書いた小説がこんなことになろうとは思ってもいませんでした。原作者が一番びっくりしたというすごい作品ですので、これからご覧になる方は楽しみにしてください」
■監督:「ちょうど1年前の今日、この映画のシーン1、2、3を撮っていました。1年かけてようやくここまで来ました。地方キャンペーンを経て、今ブロードウェイの晴れ舞台に立っているようです。ここから先は皆さんに愛してもらって、クチコミで広げていってもらえたらと思います。よろしくお願いします」
『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』JAPANプレミア舞台挨拶主演の3人は同い年だそうですが、共演なさっていかがでしたか?
■堤:「映像にも表れてると思うんですが、本当に楽しかったです。この二人と共演出来たということは役者冥利につきます。僕の役者人生、これで終わりという訳ではないのですが、なかなかこういう機会はないと思います」
■阿部:「この同い年の3人でこの役をやらせてもらえたのは、すごく刺激になったし、本当に嬉しかったです。僕は堤さんと何度か共演しているんですが、この二人は初めてだったので最初どんなバトルがあるのかと期待していたんですが、すぐ仲良くなってつまらなかったです(笑)」
■椎名:「バトルなかったねえ。仲がいいという設定なんですね。僕がいろいろと気を使ってあげる役なんですけど、現場でもいろいろと気を使ってあげたんですけど(笑)、3人でこういう濃いキャラクターでがっつり芝居するということはなかったですし、貴重な経験だなと思いながら、もう出来ないだろうなと思い大事に演じたんですが、それぞれの役の人間に少し近い色合いを持って、撮影の合間に話したりもしたので、そういうものから相手の芝居とかを見たので、信頼感が大きかったですね。チームワークがこれほどうまくいくとは思わなかったです。画面にもすごく出ているんじゃないかと思いますので、楽しんで観て下さい」
伝説の女優を演じられたのですが、映画の中で女優を演じることで、意識したことはありますか?
■黒木:「髪型とか話し方だとかに拘ってみました。ポートレートを撮る時に監督からディートリッヒやガルボのように、というリクエストがありましたので、そのようにやろうと思ったり。でも、三流の映画の中の三流の女優でいて下さいとも言われました。色々と注文がありましたので、楽しみながらやりました」
今日はいらっしゃいませんが、宮迫さんとの共演はいかがでしたか?
■黒木:「宮迫さん?堤さんじゃないんですか?(爆笑)今回で2度目の共演ですので、気心が知れていて楽しかったですし、優しいですしダンディですし、やんちゃですし、可愛かったですね」
『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』JAPANプレミア舞台挨拶堤さんはいかがでしたか?(爆笑)
■堤:「今、言われても何とも(爆笑)。本当にお美しい方ですし、共演させて頂いてありがとうございます。宮迫だけじゃなくて、皆(黒木さんの美しさに)固まっていました」
それでは、最後に原田眞人監督からご挨拶をお願いします。
■監督:「隣の美しい少女を見て、僕は何ていうことをしてしまったんだという罪悪感で一杯です(笑)。作品としては結実しているのですが、未だに罪の意識はあります。大体、完成披露というのは盛り上がるんですが、初日にがくっとしてしまうことが多いです。でも、この作品は僕の作品の中で初めての正月興行ということにもなるし、今日ご覧になった皆さん、わくわくした気持ちで帰ることが出来ると思うんです。そのわくわく感を人に移して下さい。で、正月までこのわくわく感は持続出来ますので、何回もこの映画を観に来てもらいたいし、何と言っても今年のお正月映画でわくわく出来る作品はこの1本しかありません(笑)。こういう映画をヒットさせないと、日本の映画はダメになります。そのくらいの気持ちで(笑)、共犯者として一緒に頑張りましょう」
椎名桔平さんが話していたように、堤さん、阿部さん、椎名さん、そして宮迫さんの芝居は本当の親友のように意気がぴったり。4人の絶妙の間合いを劇場で確認し、原田監督の共犯者になりましょう。
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『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』
公開日:2007年12月22日
劇場情報:渋谷東急他、全国東急系にて公開
配給会社:ショウゲート
公式HP:http://mouryou.jp/
■あらすじ
戦後間もない東京では、美少女連続殺人事件が世間を騒がせていた。引退した元女優、陽子の娘も姿を消した。事件を担当する探偵、榎木津は謎を解くため、古本屋の店主、中善寺の所にやってきた。
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■プロフィール
『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』JAPANプレミア舞台挨拶原田眞人
1949年7月3日、静岡県生まれ。ロンドン留学中に書いた『ラストショー』(71)の論評が「キネマ旬報」に掲載され、映画ジャーナリストとして活動を始める。79年『さらば映画の友よ インディアンサマー』で映画監督デビュー。代表作は『KAMIKAZE TAXI』(95)『バウンスko GALS』(97)『金融腐蝕列島 呪縛』(99)『突入せよ!「あさま山荘」事件』(02)など。
『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』JAPANプレミア舞台挨拶堤真一
1964年、兵庫県生まれ。JAC出身。舞台「天守物語」(85)への出演を機に本格的に俳優を志す。89年『バカヤロー!2/幸せになりたい』で映画デビュー。主な作品は、『MONDAY マンディ』(99)『フライ、ダディ、フライ』(95)『姑獲鳥の夏』(95)『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)『地下鉄に乗って』(06)『舞妓Haaan!!!』(07)など。
取材・文:南野望里子