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『転々』 吉高由里子インタビュー

2007.11.01

小泉今日子さんに、ジャガイモのむき方を教えてもらいました。
出席者:吉高由里子
『転々』 吉高由里子インタビュー
“脱力系”という新しいジャンルを確立した三木聡監督。11月10日に公開される新作『転々』は三浦友和さん曰く「最後まで何も起こらない」、ゆる~いテンポで笑わせてくれる作品だ。
おかしな人が出てきては消えていく三木ワールドで、際立って不思議なキャラが「ふふみ」。演じた吉高由里子さんに、ベテラン3人との共演について聞いてみると…?


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ちょっと変わった映画ですが、脚本を読んだ時、どう思いましたか?
■吉高由里子(以下:吉高):「ふふみという役をやらせて頂いたんですけど、この人、一体いくつなんだろうって(笑)。台本にも年とか書いてなくて。やってることもよく分からないし。大丈夫なのかな?っていう不安はありましたけど、面白い作品だなとは思いました。台本読んで笑っちゃうような」
完成した作品をご覧になった感想は?
■吉高:「はぁ~(感嘆のため息)みたいな。あの台本がこんな風になるんだ、みたいな。どんなジャンルなんだろうって思ってたんですけど、ひとつの作品になるんだなと。三木ワールドですよね」
ふふみは変わってるけど、楽しいいい子ですよね。吉高さんとちょっと似ているんじゃないですか?
■吉高:「急にヘンなテンションになるっていうのはありますね(笑)。でも、お風呂上りに裸で走ったりとかは…してます(笑)。お風呂から部屋まで走ってますね」
お風呂で歌を歌うシーンがありますが、あの歌、すごくヘンですよね(笑)
■吉高:「あれは監督の娘さんが作ったみたいで(爆笑)、その場で三木監督が歌って、これをお風呂場で歌って欲しいと言われて。え、いいのかな?みたいな(笑)で、あんな感じになってしまったんですね」
小泉今日子さんと擬似家族になったりしましたが、印象に残ることはありましたか?
■吉高:「一緒にカレーライスを作るシーンでは、ジャガイモの皮のむき方とか、小さなことを教えてくれたりとか。こっちがしんみりするっていうか、温かいっていうか。楽しかったですね、そういうの。撮影後も料理の話とか教えてくれて。温かい時間でした」
オダギリさん、三浦さん、小泉さんとの家族(?)を演じている時、本当の家族のような気分になったりしませんでしたか?
■吉高:「素敵すぎるお三方だったので、もう脂汗ですよね(笑)。ここにあたしがいていいのかなと思いながら、夢のような食卓ですよね。でも、実際、撮影は4日間しかなかったんですけど、1日1日がすごく楽しくて新鮮で、終りたくないなという風には感じてました」
お気に入りのシーンはどこですか?
■吉高:「自分の中では食卓のシーンが温かいなと思うんですけど、三浦(友和)さんとオダギリさんが一緒に過ごすようになって、心を開いていく瞬間というか時間の流れが好きですね。情がついちゃうものなんですよね、人間て」
ラストシーンに、皆さんがご存知の”あの方”が一瞬だけ出てますよね?(笑)
■吉高:「…そうですね(笑)。びっくりしましたね。あれ~久しぶり!みたいな(笑)」
さて、「あの方」とは誰でしょう?是非、劇場でお確かめ下さい。一瞬だけなのでお見逃しのないように!
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『転々』
配給:スタイルジャム
公開:2007年11月10日
劇場情報:アミューズCQN、新宿テアトルほか、全国にて順次公開
公式HP: http://www.tokyosanpo.jp/
(c)2007「転々」フィルムパートナーズ
あらすじ
借金取りの男、福原と吉祥寺から霞ヶ関まで歩くことになった大学生の文哉。途中、福原の”ニセの妻”麻紀子の家を訪れ、両親がいない文哉は擬似家族体験をするが…。
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プロフィール
『転々』 吉高由里子インタビュー吉高由里子
1988年東京都出身。不思議なキャラクターを魅力的に演じ、益々の活躍が期待される新人女優。主な作品は、『紀子の食卓』(06)、『渋谷区円山町』(07)、『歌謡曲だよ、人生は』(07)など。
取材・文: 南野望里子